鯛ラバでニアコンタクトになる原因とは


ギュイーーーン。という釣果音が出て、
よし、やった!と喜び勇んでやり取りをしていたら、
ふっと重量感が無くなった。
これがニアコンタクトで、
釣り人は、大きな喪失感を味わう。

いわゆる、「バレ」という現象だが、
鯛ラバのみならず、釣りにはつきものと言えるだろう。
逃した獲物は大きいと言われるが、
大物ほど取り込むのは難しい。

釣り人の側の問題も、もちろんある。

特に、問題なのが鈎。
鈎が摩耗していると、
掛かり方が浅くて、容易に鈎が抜ける。
鈎先が鋭ければ、貫通し、簡単には抜けない。
エキスパートが使う鈎はいつも尖っている。

新しい鈎でもたびたび抜ける。
マダイの硬い部分に鈎が掛かっている場合だ。
これは、激しい首振りによって、
いともたやすく抜けてしまう。

マダイに限らず魚は頭を振って、
不愉快な鈎を取り除こうとするが、
マダイの首振りパワーは特に強烈だ。

あるいは、鱗を貫いているのだけれど、
その鱗が取れてしまうこともよくある。
一本の鈎に、鱗が三枚付いてきたこともあった。
掛かり所が悪かったということで、
これはまあ、諦めもつくというもの。

「瀬ズレ」も仕方ないかなと思う。
潔く魚の勝ちを認めよう。

テンションが緩むと瞬間外れることもある。
貫通していても、刺さっている部分の穴が広がったり、
皮が破れたりして抜けることも考えられる。
テンションを加え続けるには、
巻く手を止めないことが大切だ。
引きが強いと、思わず止めてしまうが、
「止めない。止めない。」
と自分に言い聞かせながら巻き続けよう。

ポンピングで魚を誘導する場合も、
竿を下げる際にテンションが緩まないようにする。

釣三丸流では、5号のチヌ鈎を使用するので、
ドラグ調整が非常に大切である。
経験上、50cm級が掛かれば糸が出るくらいがいい。
大ダイが掛かると、しばしば鈎が折れたり、
伸されたりしてバレるのだが、
80cmを超える大ダイでも、
多くの経験を積むことによって、
ほぼ確実に獲れるようになるだろう。




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