釣三丸スタンダード開発秘話(2)
今回は、鯛玉について述べてみよう。
もっとも早く完成したのが鯛玉だった。 関門工業が販売している無垢錘を使う。 1kg入りで税込870円で購入できる。
11個入っているので、送料が無料なら、1個約80円。 この程度の価格なら、エソに持って行かれても落胆は少ない。
舵付でも丸型でも釣果の差は無いことは実証したのだが、 リトリーブ時の安定感があるので、 現在では、もっぱら舵付を使用している。
まず、穴を目打ちなどで大きくする。 無垢のままだと、フックリーダーの通りがタイトで、 錘と本体の分離がうまくいかない。
次に、両面を叩いて平たくし、 直径1.2cmのシールを貼れるようにする。 左右が同じ厚みになるように、 バランスよく叩くのが始めの内は難しい。
次に、色を塗る。 水性ペイントを水性の筆で丁寧に塗る。 一日使えば、かなりの部分が剥げるので、 その時は、また塗り直せばいい。
そして、最後に円形に切り取った、 ホログラムシールを貼り付けてできあがり。 ホロは無くても良いが、 あれば、集魚効果は高い。
魚は、鱗によく反応する。 キラキラしたものが上から落ちてくると、 なんだなんだと寄って来る。 その習性を利用する為に、ホロを貼る。
だから、銀のホロがいい。
錘の重さは、25号(94g)のみを使っている。 これは、私のフィールドが主に、
60m前後から、70m前後の水深がほとんどなので、 25号がもっとも適しているからである。
色については、
タイラバ本体、特にネクタイと同じ色にしている。 そのほうが、錘と本体を含めて、 全体でひとつのベイトに見えると思われる。
鯛玉も、奇抜である必要は無い。 むしろ、地味なものの方が、 興味スイッチを入れやすい。 ホロだけが目立つようにすればいいのである。
この二年間くらい、鯛玉の変更はない。 色も形も大きさもすべて同じである。 ただ、ホログラムの種類は、
手に入るものを使っているので、仕方なく変えている。 銀色ということは変わらない。 ジギングのジグに張り付ける、 ホロは鱗に似ているので、
値段は高いが効果はあるようだ。
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