北東の風3〜4mという予報。 港の釣り仲間はお休みだった。 10日ぶりということもあって、無理やり出港。
うねりはそうでもなかったが、
波で船がよく揺れる。 常連ゲストならおそらく船酔いになるだろう。
こんな日は、船長にとってもつらく、
足を踏ん張りながらの作業になるので、 体幹の筋肉は鍛えられるが、 疲労度は富みに増す。
最初は、0.0kmという船流速度だった。
ちょうど満潮の潮止まりだった。 しばらくして下げの潮が動き始めた。 釣り始めから一時間が過ぎたあたりだっただろうか。
がつ、がつっというアタリがあって、 わずかな糸出しがあり、 キロ級の本命かと期待を込めたが、 準本命だった。ざんねん。
イトヨリダイが三尾アタったが、どれも小型だった。 イトヨリダイのリリースは難しいのだが、 空気抜きのうまい方法を開発して以来、
九割以上の確率で、海中へ消えるようになった。
あーあ、今日はキロ弱で終了かな。 と、やや意気が消沈しがちな気分だった。
久しぶりなんだから、たのみますよ。 と、海の神に懇願していると、・・・。
がつん! と、いきなりひったくるようなアタリ。
キュイーーーーーン。 キュイーーーーーン。
なかなかいい引きを味わった。 かなりのしぶとさで、一瞬ヒラゴかと思ったが、
中層からは、重量感のみとなった。
見事なまでに美的なメスの良型だった。 ほっとひと安心し、ポーズを決めて、パチリ。 お見合い写真のように美しく撮れた。
空気で膨らんでいたので、どうかなと思ったが、 さすがは、マダイ。 無事、リリースに応じてくれた。 ここは、イトヨリダイとはちがうところである。
その後、気をよくして二時間も粘ったが、 ホウボウと大きめのイトヨリダイが釣り上がったのみで、 二尾目の本命とはいかなかった。
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