昨日に引き続きの釣行だった。 本日は、漁の日だが、 抱卵マダイはリリースする。
海面水温はまだ15℃だが、
産卵は行われていることを昨日確認した。
このところ、60m前後の水深で良型がよくアタっている。 腹はいずれも膨らんでいて、
産卵間際と思われるような体型だが、た。
島と、対面の島の間に、 60m弱の広い準浅場が台地のように広がっていて、
ここでよく稚魚を目にすることから、 このエリアが産卵地帯の一つであることを知った。 かなりの数のマダイが集まっていると思われるが、
水温が低いので、食いは渋い。
鯛ラバでのマダイ釣りは、 この時期は特に粘りが必要で、 一、二時間反応がないくらいで諦めてはいけない。
いつかは、船の流れがよくなって、 突然のように、ガツン!とコンタクトする。
たいていは、一、二尾であることが多いが、
昨日のように、本命5尾という釣果も有り得る。
始めのアタリはイトヨリダイだった。 なかなかいい型だった。 〆て血抜きをして、キープ。
しばらくして、やはり、来た。 がつ、がつっ、ぐいん! キュイーーーーーン。 すぐに、二度目のキュイーーーーーン。
中層を過ぎてもよく引いたものだから、 てっきり小ぶりのヒラマサかと思っていたが、 良型のマダイだった。
いかにも、白子がたっぷりといった風で、 カタチの良いオスの本命だった。
早めの本命ゲットに気を良くしたが、
そのあとは、ぱったりと掛からなくなった。 船流速度が0.5km前後と、 ゆるゆるな動きだったのもあるだろう。
一時間ほど粘ってみたが、埒が明かないと、 昨日、ヒラマサがコンタクトしたポイントへ行った。 疲れていたので、ここで駄目なら諦めるつもりだった。
もう、いいかな。とつぶやきながら回収していると、・・・。 ガツン!といきなりひったくるようなアタリがあった。
そして、ギュイーーーーーン。きたっ、ヒラマサだ。 ギュイーーーーーン。 ギュイーーーーーン。 引きがちょっとだけ弱まった隙に、
急いで船首へ移動した。 船首の方が右へ左へ走った時のやり取りが容易である。
じっくり構えて、焦らずに対処した。
ん、ヒラマサにしては、走り過ぎるなあと思っていた。 昨日のヒラマサよりでかいかも。と期待していた。
逃すものかと、頑張った。
いちばん心配なのは、鈎が伸されることだ。 指ブレーキを掛け過ぎると、チヌ鈎5号は、 いともたやすく、ぐにゃっと曲がる。
鯛ラバには、腕は要らないが、 唯一の例外が、これ。 よく走る青物をかけた時だ。 ぎりぎりのテンションでのやり取りなので、
巻いていれば上がってくるという訳ではない。 熟練の技が必要である。
長く、白い魚体がようやく海面に浮いた。
バサッと素早く玉網ですくい上げ、 連日のヒラマサコンタクトは成功となった。
しかし、よーく見ると、・・・。 ハマチサイズのブリだった。
あらあ、残念。 でも、まあいいか。 ブリ虫がいるだろうが、 実は、この時期のブリはまだまだ旨いのだ。
丸々と太って、
いかにも脂が乗っていそうだった。
それにしても、よく引いたものだ。 昨日に引き続きの青物とのやり取りで、
心地良い疲労感を味わうことができた。
青物が掛かると、 ライザップ船になったかのように、 身体が鍛えられる。
これにて、納竿!
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