3月8日

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前回、前々回と連続で良型がコンタクトした。
島は産卵期が近づいていて、
2尾の内、1尾には、婚姻色があった。

連続3尾目の良型以上を目指していざ、出港!
沖へ出たまではいいが、
予想に反して4mの風が吹いていた。
白波も立っている。
沖へ出るのは躊躇(ためら)われたので、
港近くでお茶を濁すことにしたのだが、
プランクトンで濁ってはいるが、魚は反応はなかった。

移動性の高気圧が張り出してきているはずだからと、
無理して沖へ出た。
向かいの島近くでリトリーブしたが、
なかなか反応が無い。
1、2度、プレコンタクトがあったくらいだった。

海面水温は15℃で、
この冬はこの温度が最低水温だった。
一昨年と同じで、昨年は14℃だった。
それでも、海に手を突っ込むと、冷たく感じられ、
海中は、まだまだ冬である。 

この時期の特徴は、
なかなかタイラバを追わないが、
捕食スイッチが入ると、勢い良くかぶりつく。
鈎が口の中に掛かることが多い。

ようやくコンタクトしたのは、2時間半経ってからだった。
がつ、がつっ、ぐいん!
糸が出ることはなく、キロ弱マダイが上がってきた。

日が高くなった時刻の方がアタリが多くなるのも、
早春の特徴ではある。
続けて、がつ、がつっ。が出た。
1度だけのキュイーーン。があって、
50cmちょうどの中型がネットインした。



僅かに婚姻色が見られる美しいメスだった。
丁寧に鈎を外してお別れした。
うれしそうに、海中へ去って行った。

ああ、これで、安打が1本だな。と、安堵した。
よし、つぎは、長打といこうか。気合いが入った。

が、そうは問屋は卸してくれない。
1時間ほどの、無反応タイムが訪れた。

今日は、昼前に終わる予定だった。
今日、明日と、連続釣行になりそうだったからだ。
明日はゲストと過ごすので、
長時間も辞さないようになるかもしれない。
ということ。

早く2尾目が来んかいな。と願っていた。
すると、・・・。
が、がっ、ぐい、ぐいん。と追いかけて来るようなアタリ。
鈎掛かりしたのに、小型魚のような引きだった。
そのまま巻いていると、・・・。
キュイーーーーーン。と、ドラグがうなった。
おおっ、これは大物にちがいない!
二度目の引きは、キュイーーン。だった。
ポンピングしていると、また、キュイーーン。
中層で引きが弱まり、ごり巻きでじゅうぶんだった。
無事玉網に収まったのは、オスの良型だった。



前回の良型とはちがって、体高が低かった。
久しぶりのオスだった。
乗っ込みのマダイは、オスの方が旨い。
卵にいく養分の方が白子を太らせるよりも多いからだ。
産卵が本格的になるオスの白子は、絶品珍味である。
この時期は、まだまだ白子は小さい。

ともあれ、三月に入って三回の出船で、
それぞれ良型がコンタクトしたのには、
かなりうれしい驚きがあった。

四時間が経ち、正午前に納竿することができたのは、
これもまた、海の神のはからいであろう。

心で手を合わせた。



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