1月29日

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風、波、うねりと三拍子そろった時化気味の日だった。
冬はこのような日には出港を控えるのが常ではあるが、
体幹を鍛えようと立ったままリトリーブを繰り返した。

潮の流れが鈍く、風に流されて、
船流速度は1.0km以下だが、かなりのインクライン。
インクラインとは、バーチカルの反語で、
斜めに糸が出ることをそのように名付けている。

70m以上ではすぐに潮ボケが起こる。
潮ボケとは、錘の着底がよく分からない状態を言う。
だらだらとラインが出て行くので、回収が辛い。

65m前後を主に流した。
それより浅いと、巨エソの猛攻を受ける可能性が高い。
この日も攻撃されたが、錘ロスは無かった。

昨日の大時化で水温が下がったのだろうか、
潮の条件もよくなかったことも加わって、
ずっと食い渋りが続いていた。

まあ、今日は、足腰と体幹の強化が主な目的だと、
4時間ほど頑張って、どうにかキロ級の本命を掛けた。
二度だけ、短い糸出しがあった。



47cmのジャッキー(ジャストキロ級のマダイ)だった。
何一つ傷の無い、珍しいほどに美しい本命だった。
こういうのを、人間界では、
「箱入り娘」というそうだが、
最近ではあまりお目にかかれない。
急ぎ泳ぎ去る後ろ姿を見送った。

切り身サイズのイトヨリダイが2尾。
これも、しっかり空気を抜いてリリース。
あとは、ホウボウ1尾で納竿となった。

大揺れの船の上でずっと立っていると、大変疲れたが、
それが目的でもあったので、いい運動になった。
たまに腰かけて、珈琲タイムを取りながらの釣りだった。
晴れていたので、比較的暖かく感じられた。




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