風速2mとの予報だったので、 完全岩礁地帯へ向かったが、駄目だった。
途中で、お茶を濁してみたが、無反応。 食いは渋いようだった。 海面水温は、まだ16℃と、 低活性の最大原因の15℃以下にはなっていない。
変だなあとは思ったが、 20℃以上でもよくあることだ。 今日は、低活性の日だろうと決め付けていた。 いろいろと波の低めのポイントを巡ったが、
二時間ほどは、まったくのノーコンタクトだった。
あーあ、今日は駄目かなあと気落ちしていた。 仕方なく、やけのやんぱちで、
あまり流したことのないエリアに行ってみた。 駄目元なら、諦めもつく。
すると、ここの潮はよく動いていた。
風も手伝って、船流速度は、2.4kmという高速。 糸もインクラインに落ちていたが、 潮ボケがすぐにくるという程ではなかった。
実績のないポイントだが、この条件では、 ひょっとすると、・・・。
ぐぐっ、がつん! きたーっ。よしやった。
がっちりと鈎掛かりしたようだ。 キュイーーン。キュイーーン。 と、いい釣果音も聴こえた。
55cmの中型のメスが浮かび上がった。 ふーっ、これで本命ボウズはまぬがれたとよろこんだ。 メスなので、いつも逃がしているが、
今日は、完全オールリリースデーだった。
ぐぐっ、ぐい、ぐい。キュイーーン。 キュイーーン。とまたもや、いい釣果音だった。
あらら、またきたぞ。とちょっとびっくり。 確かに、マダイのいい引きだった。 やったー!と、思いもよらぬダブルコンタクトに、
船上は、一人で湧いた。(笑)
リリースデーということもあって、 良型前後のサイズだったと思うが、 リーダーを持って、強引にぶり上げようとした。
すると、頭が船縁に乗ったところで、 そのマダイが暴れて、リーダーがぷっつんこ。 自然リリースとなった。
あーあ。玉網を使えばよかった。
と、後の祭りを味わった。
その後は、ホウボウや小型のアオハタ、
40cm前後の小型マダイしか掛からなくなった。 それでも、じゅうぶん楽しんでいたが、 本命2尾目の写真撮影ができなかったことが、
やや心残りだった。
(つづく)
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