最終流しは、反応も無く過ぎようとしていた。 これで終わるかと思われた。
と、突然。
ギュイーーーーーン。
こちらにもはっきり聞こえるような、激しい糸出しがあった。 「ブリだ!手を休めずに、巻け!」 と、船長はゲストに向かって叫んだ。
ギュイーーーーーン。 まちがいない。青物だ。
サポートが必要なことを悟り、 大急ぎで仕掛けを回収していた。 すると、ガツン!
何と、船長の竿にもコンタクトしてしまった。 ギュイーーーーーン。 ありゃりゃ、こっちも来ちゃったよ。 「こっちもアタった。独りで頑張れ!」
とは告げたものの、やはり心配だ。 かなり強引な指ブレーキとポンピングを繰り返しつつ、 こっちの魚をなるだけ早く玉網入れしてしまおうと急いだ。
あちこちによく走ったものだから、 船外機をかわして反対側に移って、 玉網を取り、バサッと一発ですくった。
それから、ゲストの竿を受け取り、
いなしにかかった。 ヒラマサだったなら、おそらく瀬切れしていたであろうが、 ブリで助かった。
ゲストは、その間、ただリールを回していただけだったが、 あと50mというところまで回収していた。 けっこう頑張ったんだなと感心した。
2尾目のブリも、無事、玉網の中へ。 船長とゲストは、がっちりと握手した。
どちらも75cmほどのハマチサイズだったが、 ぷりぷりと太って、胴体は丸々していた。 どうりで、パワーがあったはずだと納得。
今年は、ブリが掛からんなあ。 早くしないと、寒ブリを食べそこなってしまう。 と、焦りがあったので、正直、やった!である。
大ダイに、ハマチを2本追加して、 大満足の内に、ゲスト釣行を終えた。
<ゲストのメール報告>
「土曜日はどうかな」の予想で無理かなと思っていましたが、早朝の天気図を見て「いける!」とすぐ準備をして島へ向かいました。日差しが穏やかで凪の釣り日和です。1時間もたたないうちにキロ未満の真鯛やキジハタが4匹釣れました。しばらくすると「小物だ〜。」と言いながらリールを巻くと「ギュイーン。」の繰り返しで糸が巻けない強い引きです。「ヒラマサと思う」と船長さんに代わってもらうと、船上を行ったり来たりでとにかく強い引きです。やっと海面に姿が見えました。大鯛です!81cmのオスの真鯛です。 「すごい!」と余韻に浸りながら釣っていました。「グ グッ。」とまたまた強い引きです。その時なんと船長さんにも強い引きです。「ブリです。」とにかく必死にリールを回し続けました。やっと海面に姿が浮かんできました。「ブリです!」凄い!船長さんと同時にブリを釣りました。大鯛、そしてブリとドラマチックな釣りでした。
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