7月31日

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猛暑が続いていた。
したがって、前回に続き早朝出勤。
午前6時ちょうどに出港した。
やや眠い。

東の風1mとあったが、無風。
風が無いと、陸(おか)とほとんど変わらない。
ただ、ただ、暑い。

長潮前の小潮で、午前8時が干潮というのに、
潮は動かない。当然、船も流れない。
長くても午前9時には納竿したかった。

釣果を望めるはずもなく、
一時間ほどは、小魚さえ、アタリ無し。
海の中がとろーんと停滞しているようだった。
ラインはバーチカルに入っていた。

とにかく、船が動かなければ、打つ手は無い。
いや、正確に言うと、一つだけある。
それは、瀬や漁礁を狙うということである。
あるいは、水深の落差があるポイントや、
魚道なども良い。

弱い潮でも瀬にぶつかって、
わずかでも、流れに変化が生じる場合がある。
湧昇流というまではいかないが、
起伏の大きなポイントでは、流れがいつも複雑である。

0.0kmのままだったが、
駄目元で、そのまま流してみることにした。
瀬もあり、漁礁もあり、水深の変化もある所だった。
GPSを凝視していると、ごくわずか、
数値が変化しているのが分かる。
0.0kmでも、全く静止している訳ではない。

が、がっ、がつん。ぐいーん。とコンタクトがあった。
チダイの良型か、キロ弱程度のマダイかと思った。
頭をしきりと振って鈎から逃れようとしていた。
すると、キュイーーン。キュイーーン。
と、釣果音が聴こえた。
二度あったので、おそらく、50cmは超えているだろう。
すこし、楽しくなってきた。
実は、ここ三日間、
糸出ししてくれるような魚に出会っていなかったのだ。



上がって来たのは、55cmのメスのマダイだった。
急ぎ、記念撮影をして、海へ返した。
しばらく、海面下にいて、
表層を遊泳していたが、無事に深く潜って行った。
こういう戻り方も珍しい。

再び、船を同じポイントへ戻して、
リトリーブを始めたが、しばらく反応が無かった。

ぼちぼち、港への帰り支度を始めようかと思った。
だが、鈎をチェンジしてからノーコンタクトなので、
一尾掛けたら、納竿しようと考えた。

がつっ、コンタクト!
ぐい、ぐいっと糸を引いたかと思うと、
ギュイーーーーーン。と激しい釣果音が来た。
ギュイーーーーーン。よし、ヒラマサだ!
と気合が入った。

ギュイーーーン。ギュイーーーン。
と、しばしばの糸出しに緊張感を高めながら、
ミヨシに移動してやり取りを続けた。

パワフルなヒラマサだったが、
ポンピングの際の重量感は大したことはなかったので、
ヒラゴサイズだろうと感じていた。
それでも、彼は、最後までよく引いて、
玉網入れにも手間取ったくらい動き回った。



76cmのヒラゴだった。
水槽を取り出し、その中で血抜きをしながら、
船を港へと走らせた。

夏マサは特に旨いので歓迎である。
これでまた冷凍室が満杯になるだろう。
そして、しばらく、「ヒラマサのしゃぶしゃぶサラダ」という、
釣三丸レシピに舌鼓を打つことになる。




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