7月17日

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昨日の超大型との激闘の余韻が、
たっぷり心身に残っていた。
心には、残像。体にはひじ痛。
前者はいいが、後者には参った。

明日は、ゲスト釣行だし、
今日は、思い切って休もうかと思った。
だが、穏やかに涼し気な海を眺めると、
まあいい。釣りはそこそこに、朝涼みでもしようと、
性懲りもなく、船を走らせた。

始めのポイントは、0.5km。
ないよりましなくらいだった。
次のポイントは、0.7km。
ほんの少しましだった。
いずれも、低条件、高活性、食い渋り。
真ん中の高活性に懸けてみた。

イトヨリダイ、オキイトヨリ、小型マダイ、そしてイラ。
コンタクトはつぎつぎとあった。
本命らしきアタリも数度。
いずれも、プレコンタクトどまり。
他魚は掛かるが、本命は掛からない。
これもまた、マダイ釣りの面白さではある。

しばらくすると、干潮後の潮が動き始めた。
風も3mから4mに強まった。
船流速度が1.2kmになり、
好条件に近くなったが、どういうわけか、低活性。

いや、まてよ。大物の本命が活性化して、
他魚が遠慮しているとも考えられるな。

GPSを見ていると、
このまま流せば、いくつかの大ダイポイントを通過しそうだった。
得意の「放浪流し」をすることにした。

今日は、涼みが目的ということで、
本命一尾のノルマからは解放されていた。

表面海水温は27℃と、
ほぼ別荘の室内と同じだったが、
気化熱を伴った涼しい風が、
身体を吹き抜けるので、気分は良好だった。
目的は十分に達成していた。

ああ、涼しい。

これで、本命の一尾でも来ればと、欲が出た。
涼みタイムだが、釣れれば更に爽(さわ)やかになるだろう。

ある大ダイポイントに差し掛かった。
ぐいっ。離した。ぐい、ぐいっ。追い食った。
かと思うと、ギュイーーーーーン。
もひとつおまけに、ギュイーーーーーン。
期待していなかったものだから、焦った。

コンタクトがあると、ひじの痛みは消える。
ドーパミンの働きによるもの。
だが、ネットインの後は、激しく痛む。

幸いにも、昨日とちがって、
この大ダイは、中層付近で力が弱まった。

そして、無事に、ランドオン。



69cmの準大ダイだった。
ほれぼれするような、美しいメスのマダイである。

夏季はリリースを急がなくてはならない。
日に照らされてデッキが熱くなっているのだ。
手際よく、撮影して、海に放した。

良型、大型の本命は、干満潮前後で、
活性を高め、食いが立つ。
今日は、干潮から上げの潮が、
本格的に動き出したことで、
この準大ダイがコンタクトしたという訳である。

二時間弱の朝涼み釣行は、これにて終了。
身体も心も清々しくなった。




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