7月1日

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南風の5mなどという強風予報だったが、
太平洋高気圧の縁(へり)なので、
大丈夫だろうと出船してみると、波はなく、
3mほどの風でおさまっていた。

安堵はしたものの、南風は条件が良くない。
どこもここも0.0kmばかり。
10か所以上のポイント巡りの末、
ようやく0.9kmで安定的に流れる場所を見つけた。
ここまで苦労するのも珍しい。

実は、そのポイントは、島で鯛ラバを始めた頃に、
流したことがあったっきりで、四年間以上も忘れていた。
というより、あまり実績が稼げなかったので、
忘却の彼方に置き忘れていたと思われる。

実績からすると、Cランク。
だが、ここで初めてまともに流れていたので、
とにかく、リトリーブをしてみようと思った。

しばらくは、なしのつぶて。
とんとアタリが無かった。
潮の動きも、活性もよくなかったようだ。
なんとか、コンタクトがあって、
キロ弱マダイかなと思ったら、ホウボウだった。
蛙の顔と、蝶の羽と、蜘蛛の足を持ち、
ウシガエルのように鳴く。
これほど面白い魚も珍しい。

この魚は、捕食が下手なので、
潮が速く動いていると、あまり掛からない。
低条件を象徴するような魚なのだ。

やっぱり、今日は、本命は無理かなと思っていると、
がつっ。と引っ手繰るようなアタリがあって、
ギュイーーーン。が出た。
ギュイーーーン。ギュイーーーン。
三度で止まったので、これは大ダイだと、
まさかの展開に驚いていた。

ギュイーーーン。
ギュイーーーン。
あらら、また引き始めた。
ははん、これはヒラマサだなと悟った。
あまり重みを感じられなかったので、ヒラゴだろう。

ギュイーーーン。
それにしても元気なヒラゴだなと、
感心しつつ、引きをたっぷりと味わっていた。

無事、ネットイン。
ちょっと手間取ったが、いいヒラゴがコンタクトしてくれた。



小さくても夏マサ。きっと旨いだろう。
しっかり血抜きをして、鼻からの神経締めにも成功した。

これにて、納竿。

明日から更に風が強まりそうなので、
新鮮なヒラゴを持って自宅へ戻ることにした。


追記

このヒラマサは、刺身としゃぶしゃぶでいただいた。
脂も乗っていて、旨味もじゅうぶんにあった。
家族三名で「おいしいいね。」と言い合いながら、
たっぷりとお腹(なか)におさまった。



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