6月15日

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昨日とは一転、船がよく動いた。
だが、南風が強く、
浅場でも20巻きリトリーブが三回というのがせいぜいで、
非常に釣り辛い時間が続いていた。
満潮前後にわずかに潮が緩んだが、
それでも、潮ボケ傾向は収まらなかった。

まあ、いい。一尾くらいは掛かってくれるだろうと、
若者アングラーと二人で、
せっせとリトリーブを続けた。
釣れないが、深場には行けないので、
フィールドが著しく制限されていた。

40cm級のキロ弱マダイが掛かって、
それでも一度、キュイーーン。が聴けたくらい、
潮の抵抗が激しかった。
プレコンタクトはよくあったので、
活性が低い訳ではなかった。
食いが渋くて、勢いが足らず、鈎が食い込まない。

青年鯛ラバ師にも、ギュイーーーン。と、
ニアコンタクトがあったが、鈎外れ。
船長も数回プレコンタクトを味わった。

その後、ようやくいい釣果音を聴くことができた。
ギュイーーーン。ギュイーーーン。と、二度。
おそらく良型だろうと慎重にやり取りしたが、
なんと、それは、ジャッキーだった。



潮の抵抗で、体重が二倍、三倍に感じるのであった。
姿を見なければ、完全に良型だと思うだろう。
今日は、島の友人へのお土産釣りだったので、
刺身にすると旨い、このオスのキロ級は申し分ない。

結局、本命はこの一尾のみで、
ホウボウやイトヨリダイなどの他魚は、
ぽつりぽつりと掛かったが、
この時期にしては、淋しい釣果となった。
この条件では仕方あるまい。

リトリーブ三度で回収というのは、
なんとも忙しく、釣り人の労力とやる気をも削いでしまう。
大物は、このような条件下では、
なかなか、コンタクトしないのである。



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