前回は、女史が本命を二尾釣り上げ、 満足の内に納竿することができた。 もちろん、船長も女史が釣ればいいと思っているのだが、
自らは本命ボウズという物足りなさはある。
ついつい、世話に時間を掛けてしまい、 リトリーブ回数が大幅減となるのである。
鯛ラバは、落としてなんぼ。 自分も釣ってなんぼ。 ゲストがいてもいなくても、 本命の釣果音は一度は聴きたいものだ。
そういうことで、本日は、自身のリカバリー釣行となった。 最初のポイントでは、いきなり、ギュイーーーーーン。があった。 ちょっと早過ぎるんじゃないか。
と思ったが、その正体は巨エソだった。 鈎を食いちぎられて、がっかり。 自然界は、そんなに甘くはないということだろう。
しかし、エソが掛かる時は、大ダイも掛かる。 釣三丸には、そういうジンクスがある。 この先、大物が鈎をくわえてくれるだろうと期待した。
が、その後は、アタリが無い。 船は、1.4kmという、 理想に近い船流速度で流れ続けていた。 好条件シンドロームの傾向だった。
がつんとアタッたのは、良型のイトヨリダイだった。 今夜は、これを使ってムニエルを作ろう。
二日連続で、五時間超のゲスト釣行をしていたので、
今日は、三時間以内で終了するつもりだった。 既に、二時間近くとなっていた。 うーん。リカバリーならずか。 と諦めかけていた時だった。
グイっと仕掛けをくわえ、離した。 ぐぐっと、またくわえて離した。 食えっ、食えっと念じていると、食った。 ギュイーーーーーン。
来たっ、大ダイだ。とワクワクした。 もう一度、ギュイーーーン。 その後は、キュイ、キュイ。 これも、この時期の大ダイの釣果音パターンだった。
スマートになったメスの準大ダイだった。 体長69cm。何だか、尾びれが大きく見える。 リリースすると、スーッと胸が晴れたような感覚があった。
これで、見事、
リカバリー成功となった。
いきなりがつっと鈎に乗ったり、 フォールでゴンとコンタクトするのもよいが、
リトリーブの途中で、タイラバを追いかけて来るのが分かり、 前アタリを感じ、ぐぐーっと仕掛けを持って行く。
というのが、タイラバの鈎掛かりパターンとしては、 最高に面白いのである。 文字通りのコンタクト(接触)を味わえる。
こうして気持ち良く、 船を港へと走らせることができた。
Happy Fishing !
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