6月4日

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またも、ベタ凪。
始めのポイントは、0.0kmと、船が流れない。
次のポイントも、0.0kmと、やはり、流れない。
ほぼ無風状態の上、長潮と、もっとも小さな潮だった。
三度目の正直とばかりに移動したが、0.0km。

うーん。まいった。
いずこも同じで、転々とポイント巡りをしたが、
厳しい条件のまま釣行が推移していた。

今日は、ジャッキー(ジャストキロ級)の、
一尾でも掛かればいいか。
と考えるようになったのも無理はない。
低条件の切り札的ポイントへ向かった。
ここは、沖の海流と瀬戸の潮が合わさり、
低条件でも流れることがある。

おおっ、流れている。
と、よろこんだのは、1.4kmという速度表示だったからだ。
まさに、理想に近い。(理想は、1.6〜1.8km)
きっと、ジャッキー程度ならコンタクトしてくれるだろう。

ガツン!とひと息に食ってきた。
ギュイーーーーーン。
と、初めの釣果音が力強くサウンドした。
その後は、キュイーーン。キュイーーン。
と、短い糸出しを繰り返していた。
引きは強いが重量感があまりない。
粘り強く引くところをみると、
たぶん、ヒラゴだろうと予想しながら、
やり取りをたっぷりと楽しんだ。
70cm弱の食べごろサイズが上がって来た。



オールリリースデーだったが、
島の友人がヒラマサが大好きなことを思い出し、
キープをしようということになった。

準本命だった。
釣果音をたっぷり聴いたので、
満足感はこれでじゅうぶんだった。

だが、せっかくいい流れが続いていたので、
そのままリトリーブを続けることにした。
すると、ガツン。コンタクト!
こんどは、キュイ、キュイとわずかな糸出しののち、
ジャッキー(キロ級マダイ)が姿を現してくれた。



このサイズの本命は、
判で押したように皆うつくしい。

これで、納竿しようと考えたが、
船は港の方角へ向かっていたので、そのまま流すことにした。
両手首と両肘の腱鞘炎が痛みだしていた。
これで、もう一度強い引きがあれば、たまらんな。
と、思っていると、 ・・・ それが、あった。

がつん。コンタクト!
ギュイーーーーーン。ギュイーーーーーン。
ヒラゴどころではない引きがあった。
90cm級のヒラマサの引きだった。
しかも、重量感が半端なく、肘が悲鳴を上げていた。
歯を食いしばって引きに耐え、
指ブレーキをかけて、竿を煽っては、
その分を巻き取りながら何とか浮かせようと頑張った。
いてて、こりゃたまらん。
痛みに耐えながら、上がって来たのは、
ヒラマサでなく、大ダイだった。



スマートで体型の美しいオスのマダイだった。
80cm級の本命の引きはこんなにも強かったかと、
あらためて驚いた次第である。

0.0kmが続いた時は半ば諦めの心境だった。
それが、逆転ホームランのようなコンタクトで、
実に気分よく、帰港することができた。



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