5月1日

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今回も南寄りの風に悩まされた。
とにかく着底が遅い。
きっちりと止まらないのだ。
ふわふわしているので、着底とリトリーブの切り替えが、
明確にならず、なかなか食いを誘わない。
海域全体が低活性なので、特にコンタクトが難しい。

そろそろ切り身を追加しなければ、
冷凍庫の在庫がやや不安になってきた。

燃料補給の為やや遅めの出港だった。
この時期は、午前6時には出港可能だが、
8時を回ったころに船を出した。

潮ボケに長い間、悩まされながら、
小型マダイ、イトヨリダイ、チダイなどを、
ぽつりぽつりと追加しながら船を流していったが、
本命はというと、プレコンタクトばかりで、
鈎に乗ることはなく、3時間が過ぎた。

本日は、明後日のゲストの為の、
調査釣行ということもあって、
勘を頼りに広範囲にあちこちと流してみたが、
いっこうに本命のリアルなコンタクトはなかった。

4時間後、ついに、これは大物にちがいないというような、
激しい糸引きがあった。
ギュイーーーン。ギュイーーーン。ギュイーーーン。
と三度釣果音を耳にしたところで、悲しいかな鈎外れ。
活性が低いと、こういうことは多々あるのだが、
この一件に関しては、残念極まりなかった。
大型のオスならば、切り身がそうとう回復しただろうに。
「ああーっ!」と思い切り叫んで、
無念を取り払うのに苦労した次第である。

単独釣行リミットまで残り1時間となった。
いまだ、本命はボウズという貧果。
このまま終わるのだろうかと、
不安に思っていると、
風がなくなり、潮流れとなった。

おっと、これはもしかして、もう一度。
と思っていると、ガツッ!
キュイーーン。キュイーーン。と、
先ほどまではなかったが、いい釣果音が鳴った。
よし、外れるなよ。と願いながら丁寧なやり取りをした。

無事に、本命が玉網に横たわった。



53cmの中型マダイだったが、
ひじょうに体型の美しい本命だった。
メスだったのでリリースとなったが、
残りあと5分でのコンタクトに感無量だった。
まだ釣れそうな予感はしたが、
マダイがいるポイントが分かったので、
調査釣行としては、これでいいと判断した。

5時間もの長時間釣行で、
正直、くたびれていた。
筋肉疲労で、足の指が攣り始めていた。

ニアコンタクトは残念だったが、
何とか本命を一尾釣り上げたことで、ややリカバリー。
一尾か、ゼロか。この差は果てしなく大きい。



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