月30日

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Kさん親子がゲストとして乗船した。
息子のR君は、前回、初乗船で中型だったが、
本命を二尾コンタクトして、上々の滑り出しだった。
今回は、良型以上を目指した。

前回、ヒラマサと大ダイを釣り上げたポイントへ向かった。
風が適度に吹いて、1.1kmほどで船は流れた。
このポイントは、このくらいの速度がいい。

案の定、Kさんに早速アタリがあった。
ギュイーーーーーン。
ヒラマサに間違いなかった。
それも、大物だ。
ギュイーーーン。は長く続き、
これは、むずかしいかなと思っていたら、
やはり、瀬切れしてしまった。
あれだけ糸が出ると、厳しい。

しばらくすると、またもやKさんにアタリがあった。
ギュイーーーン。ギュイーーーン。
ギュイーーーン。と三度ほど激しく糸が出て行った。
これは、マダイの大物だと思った。
だが、しばらくすると、無念の鈎外れとなった。

二度の、ニアコンタクトになり、残念だったが、
釣三丸スタンダードでしっかり掛けたことは大きい。
リアルでなくとも、釣果音はたっぷりと聴けた。

それから、三人で、中型を一尾、
40cm級の、準中型を三尾釣り上げた。
どれも、すべてメス。
メスが多い海域は、マダイが豊かである。

次は大物をと頑張ったが、
満潮前の潮が急に動き出し、
船流速度が、3.0km前後と、激流に近くなった。
こうなると、潮ボケが頻繁に起こり、
ラインが45°を超えて、
コンタクトの可能性はほとんど無くなる。
少しずつ始動点をずらしながら粘ってみたが、
アタリは、皆無だった。
プレコンタクトすらなくなっていた。

そこで、大幅移動をすることにしたのだが、
そこでも、なかなかアタリらしきものに出会えなかった。
船は、2.4kmと、相変わらずの高速だった。

しばらくして、1.8kmに低下すると、
船長にアタリがあった。
キュイーーン。キュイーーン。
おおっ、これは本命に違いないとよろこんだ。
中層くらいまで、釣果音はあったので、
マダイであると確信していた。

だが、海面にぽっかり浮かんだ姿をみて驚いた。
それは、良型のアオハタだったのである。



ハタの仲間では、アオハタは一番といっていいくらい、
よく引くが、50cm級のマダイ並にはびっくり。
これは、体長48cmと、アオハタとしては、大物だ。

船流速度は更に緩んだ。
朝と同じ、1.1km。
満潮前後の潮が強過ぎる場合は、
かえって、その潮が緩んだ時の方が条件はいい。

それを、実釣で示したかのように、
息子のR君にアタリがあった。
キュイーーン。といういい釣果音が鳴った。
キュイーーン。キュイーーン。としばらく続いた。
よしっ、けっこういい型らしいとうれしくなった。

魚は無事、玉網の収まった。
60cmちょうどの良型マダイだった。
R君の自己新記録だった。



色も体型もマダイらしい美しさだった。
前回よりワンランク上の引きを味わったことだろう。

こうして、六時間の釣行は、
様々な展開を見せつつ、面白く終了した。
お土産もそこそこあって、
家族で、島の幸を楽しんでもらえることだろう。

Kさんには、次回、ヒラマサか、
大ダイのリカバリーをしていただこう。
R君は、いよいよ大ダイに挑戦かな。
そう願いながら、船を港へ向けて走らせた。



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