Kさん親子がゲストとして乗船した。 息子のR君は、前回、初乗船で中型だったが、 本命を二尾コンタクトして、上々の滑り出しだった。
今回は、良型以上を目指した。
前回、ヒラマサと大ダイを釣り上げたポイントへ向かった。 風が適度に吹いて、1.1kmほどで船は流れた。
このポイントは、このくらいの速度がいい。
案の定、Kさんに早速アタリがあった。 ギュイーーーーーン。 ヒラマサに間違いなかった。
それも、大物だ。 ギュイーーーン。は長く続き、 これは、むずかしいかなと思っていたら、 やはり、瀬切れしてしまった。
あれだけ糸が出ると、厳しい。
しばらくすると、またもやKさんにアタリがあった。 ギュイーーーン。ギュイーーーン。
ギュイーーーン。と三度ほど激しく糸が出て行った。 これは、マダイの大物だと思った。 だが、しばらくすると、無念の鈎外れとなった。
二度の、ニアコンタクトになり、残念だったが、 釣三丸スタンダードでしっかり掛けたことは大きい。 リアルでなくとも、釣果音はたっぷりと聴けた。
それから、三人で、中型を一尾、 40cm級の、準中型を三尾釣り上げた。 どれも、すべてメス。 メスが多い海域は、マダイが豊かである。
次は大物をと頑張ったが、 満潮前の潮が急に動き出し、 船流速度が、3.0km前後と、激流に近くなった。
こうなると、潮ボケが頻繁に起こり、 ラインが45°を超えて、 コンタクトの可能性はほとんど無くなる。
少しずつ始動点をずらしながら粘ってみたが、 アタリは、皆無だった。 プレコンタクトすらなくなっていた。
そこで、大幅移動をすることにしたのだが、 そこでも、なかなかアタリらしきものに出会えなかった。 船は、2.4kmと、相変わらずの高速だった。
しばらくして、1.8kmに低下すると、 船長にアタリがあった。 キュイーーン。キュイーーン。
おおっ、これは本命に違いないとよろこんだ。 中層くらいまで、釣果音はあったので、 マダイであると確信していた。
だが、海面にぽっかり浮かんだ姿をみて驚いた。 それは、良型のアオハタだったのである。
ハタの仲間では、アオハタは一番といっていいくらい、 よく引くが、50cm級のマダイ並にはびっくり。
これは、体長48cmと、アオハタとしては、大物だ。
船流速度は更に緩んだ。 朝と同じ、1.1km。 満潮前後の潮が強過ぎる場合は、
かえって、その潮が緩んだ時の方が条件はいい。
それを、実釣で示したかのように、 息子のR君にアタリがあった。
キュイーーン。といういい釣果音が鳴った。 キュイーーン。キュイーーン。としばらく続いた。 よしっ、けっこういい型らしいとうれしくなった。
魚は無事、玉網の収まった。 60cmちょうどの良型マダイだった。 R君の自己新記録だった。
色も体型もマダイらしい美しさだった。
前回よりワンランク上の引きを味わったことだろう。
こうして、六時間の釣行は、 様々な展開を見せつつ、面白く終了した。
お土産もそこそこあって、 家族で、島の幸を楽しんでもらえることだろう。
Kさんには、次回、ヒラマサか、
大ダイのリカバリーをしていただこう。 R君は、いよいよ大ダイに挑戦かな。 そう願いながら、船を港へ向けて走らせた。
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