月5日

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ほぼ無風、小潮、ベタ凪にての出船となった。
型は小さくても、とにかく本命を一尾というのが、
このところの必須課題となっている。
前回は、本命ボウズだったが、
さばきやすいサイズのヒラゴが釣れたのでよかった。
本命というより、釣果音が一度聴けて、
玉網の中に納まってくれればいいということである。

まずは、幸先よく小型マダイが釣れた。
43cmと、本命までもう少し。

次に、前回と同じく、
とんでもないサイズのヒラマサが掛かった。
糸の出が止まることがなく、
船を微速で前進させて、その分巻き取るのだが、
その最中も、糸は激しく出て行く。
獲れるはずはないと思っていたので、
早くリーダーがブレイクしないものかと願ったが、
10分間以上もタフなやり取りを強いられた。
結局、リーダーは切られ、
骨折り損のくたびれ儲けとなった。
デカマサ(大型のヒラマサ)はもう勘弁である。

はあはあぜいぜいと、息が上がっていた。
呼吸が落ち着くまでに、しばらく時間が掛かるだろうと、
珈琲ブレイクをとった。

五分後、船を始動点に戻し、
再びリトリーブを始めると、さっそくのアタリがあった。
釣果音は一度のみ。何度か竿を叩きながら上がって来た。



48cmのメスだった。
よし、これで課題達成だとよろこんだ。
本日はオールリリースデーなので、
美しく泳いで行く姿を見送った。
ほんのわずかな時間だが、
マダイの遊泳が見られるのはリリースの面白さである。

この時点で、二時間が経っていた。
中型では、やや物足りなさを感じるので、
あと、一尾釣れたら戻ろうと考えていた。

船を始動点に戻し、再びリトリーブを始めると、
しばらくして、魚信があった。
ぐっ、ぐっ、ぐいん。コンタクト!
キュイーーン。キュイーーン。
いい釣果音だ。先程よりもサイズアップしている。



中型のマダイだったが、56cmと、
なかなかの手応えだった。やや婚姻色。

どうやら、このエリアに群れがいるようだ。
再び船を戻し、リトリーブを続けた。
が、がっ。・・・がつん、ぐいーん。
キュイーーン。が三度聴けた。



おっ、今度は良型かとよろこんだが、
58cmの準良型だった。ちょっぴり残念だったが、
既に、本命が三尾コンタクトしたのだから、
不満があろうはずがない。

本来ならば、これにて納竿となるところだったが、
正午までの四時間を費やすつもりだったので、
もう一度、始動点に戻した。
ほとんど同じコースを流しているようだが、
風や潮流の影響で、全く同じという訳ではない。
数メートルから数十メートルずれていることが多い。
もし、全く同じであれば、
スレが早くて釣れなくなるだろう。

船流速度は、0.7〜1.6とkmという幅で変化していた。
ほとんどは、1.1kmくらいだった。
この速さは、好条件とは言えるものではない。
しかも、ラインは、ほとんどバーチカルにフォールしていた。
これは、レベルの低い条件である。

ぐいっ、ぐいっと魚信があって、鈎に掛かった。
またもや本命の釣果音があるかと思ったが、
糸は短く一度だされたのみだった。



46cmのジャストキロ級だった。
型は小さかったが、小気味よい引きをしてくれた。
これで、本命四尾。
かつて、五尾という記録があった。
今日は、リリースデーだったので、それを目指すことにした。

すると、またもや、コンタクト!
タイ記録ということで、やや慎重になっていた。
キュイーーン。は二度ほどで、
これは、50cm級だなと予想していると、
その通りのサイズだった。



54cmのオス。今日初めてのオスだった。
魚影の濃いエリアにはメスが多い。
切り身キープにはいいサイズだったが、
気分よくリリース。

あっけなく、タイ記録となった。
記録作りで釣りをしている訳ではないが、
ついでに新記録もわるくはない。
正午まで残り、15分となっていた。
よし、最後のひと流しとしよう。

ぐっ、ぐっ、・・・。がつ、がつっ、ぐいん、コンタクト!
しばらく追いかけてきたマダイが鈎に掛かった。
キュイーーン。キュイーーン。キュイーーン。
と、三度の釣果音を発した。
今日これまでで、もっともよく引いた気がした。



しかし、型は思ったよりも小さく、
52cmのメスだった。
内臓が大きくはみ出し、再起不能だった。
残念だったが、キープするしかない。
鈎から懸命に逃れようと頑張り過ぎたからであろうか。
丁寧に処理して、水を溜めた容器に入れた。

ちょうど、正午となり、四時間の釣行は終了した。
大ダイが来るような条件ではなかった為か、
型は皆中型だったが、一人で本命六尾というのは、
釣三丸始まって以来の新記録だった。
しかも、後半の二時間で五尾というのは、
ほとんど入れ食い状態に近い。
今年初の、激釣だったと言えよう。

ひょっとすると、マダイの群れ(のぼり鯛)が、
島に入ってきているかも知れないと思った。

記憶力の限界でもあった。
メモなどしたくないので、
体長をいちいち覚えているのは、
6尾が精いっぱい。
時々、長さを頭の中で順番に復唱していて、
釣りへの集中力は失われつつあったが、
それでも次々とコンタクトし、
呆気に取られていたというのが本音である。



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