年が明けてからというもの、 年始にこそ四連日釣行ができたのだが、 その後は、時化が多く、 例年になく出港回数が減っている。
二月は特にその傾向が強く、 出船可能な確率は三割以下と、まったく冴えない。
今日はいい凪だったが、昼前から時化た。
やや焦り気味に本命を狙ったが、 前回に引き続き、超低活性とあって、 他魚すらアタらない。 全く鈎掛かりしてくれないのである。
前回はマゴチやイトヨリダイが釣れたというのに。
ぐっ。という魚信もたったの三度。
はっきり
覚えているくらいだから、 それだけ貴重だったということだろう。 幸運だったのは、その内の一度、 本命が鈎掛かりしてくれたことだった。
中型だったが、元気のいいメスのマダイで、 キュイーーン。キュイーーン。キュイーーン。と、 三度もしっかりと、釣果音を聴かせてくれた。
良型かと勘違いしたくらいだった。
たいへん美しいメスのマダイだった。 マダイは、美しいほどパワーがある。 放すと、勢いよく海底に去って行った。
後にも先にも、
たった一度のコンタクトで、 本命が鈎掛かりしたということである。 釣三丸流タイラバならではのことだろう。
マダイは他の温帯性の魚に比べると、
低水温に強いのではないかと思われる。
今回も五時間という長い釣行だった。
この時期は、本命を一尾という目標に向けて、 長時間釣行は覚悟の上ではあるが、 できれば、三時間以内くらいの、早めのコンタクトがいい。 厳寒期の寒さは身に堪える。
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