1月19日

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朝9時の風予報が北北東の2mだった。
これなら大丈夫だろうと、
セカンドハウスから崖下に広がる海を見ると、
白波が立っていた。断念。

正午、もう一度海を見渡すと、白波は消えていた。
明日からは大時化だ。ならば、今から行くとするか。

午後1時の出港となった。
午後出しは、年に一、二度あるかないか。
後のことを考えると余りにも余裕がない。

港近くでリトリーブしてみたが、駄目。
少し沖へ出てみたが、やっぱり駄目。
あちこちと小さく移動してみても駄目。
だめよーだめだめ。
水温低下に、まだ魚たちが慣れていないらしい。

午後4時までの三時間と決めていた。
午後出しのタイムリミット。

時刻は、ちょうど午後3時。
ハンドルを回していると、
ぐっという魚信があった。ぐっ、・・・。ぐぐっ・・・。
ぐいーん。ヒット!キュイーーン。キュイーーン。と、
短くはあるものの、確かにマダイの引きだと思った。

ここで逃せば本命ボウズ。
慎重に、慎重に、糸を巻き続けて行った。
緊張感のあるやり取りは、大ダイ以上だった。

釣果音は小さく三度聴くことができた。
50cm級だなと思っていると、
その通りの型が玉網入りとなった。



やったぜ!
この程度のサイズの本命でも、実にうれしいものだ。
さわやかな気分のまま、港へ帰ることができた。
規定の時刻まで、あと一時間を残していた。

低活性下での釣りであっても、
こうして、本命が鈎掛かりすることがあるのだ。
渋ければ渋いほど、掛かれば愉しい。

冬の午後出しは初めてだった。
一尾でも本命が釣れれば、言うことはない。



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