最厳寒水温期に釣れたマダイの胃の中
水温が13℃を下回ると、 島のマダイはより温かい海底に
じっとしていることが多い。
餌も少ないので、あまり動かず、 岩礁に住み着いている生物を 丹念についばんでは、腹を満たそうとしている。
この時期に釣れたマダイの胃を調べてみると、 小さな虫やイソギンチャクのような 得体の知れないものが入っている。
イカや小魚などのいわゆる ベイトは入っていなかったことからも、 餌に苦労していることが理解できるだろう。
ベイトは、逃げ足が速いので、
低体温で動きが鈍くなっているマダイには 捉えることが難しい。
マダイは雑食性なので、 貝やカニやウニ、海藻やヒトデまでも食べてしまう。
海の中の生物で、 マダイが食べないものを探すのが難しいくらいだ。
小魚を捉えるのはもともと苦手な上に、 身体が冷えていると、
更に捕食能力は低下する。
マダイも水温上昇を待ち侘びている。
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