最低水温時は鈎掛かりするのがむずかしい
気温の方は春らしくなってはきたが、
水温はまだまだ厳寒期のままだ。 海面に手を入れると、確かに冷たいと感じる。
13℃未満の水温では、 マダイの捕食活動は停滞し、
ほとんど餌を獲らなくなるとされるのだが、
1ヶ月先から始まる産卵に備えて、 卵や白子に栄養を与えなければならないので、
まったく捕食しなくなるかといえば、そうでもない。
だが、体温が低いので、動きが鈍い。 動きたくても動けない状態にある。
意を決してタイラバにたどり着き、 それを噛もうとするが、 勢いが無いので鈎掛かりしないという プレコンタクトになる。
もう少し勢いがあると、 鈎はマダイの皮膚を捉え、わずかに刺さる。 しかし、掛かりが浅い為に、 マダイの強烈な首振りによって、
あるいは、糸を出した後の緩みによって、 ふっと鈎が抜けてしまう。 これがニアコンタクトである。
つい先日の実釣では、
大物らしきプレコンタクトが二度、 ニアコンタクトが一度あった。
非常に残念だが、 厳寒期にはよくあることなので、
まあ、仕方ないなと思う。
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