鈎を換えるタイミングについて


鯛ラバで、もっとも注意を払うべきは、
ずばり、鈎先である。
鈎先の点検を怠ると、
釣れるものも釣れなくなる。

仕掛けを回収する度に、
いちいち点検するという注意深さがあれば、
釣果はおのずと付いてくる。

釣り始めてすぐに大ダイが掛かるということがあるが、
たいていは、ネットインまでこぎつけることができる。
鈎先がもっとも鋭い状態なので、
魚の身にしっかり食い込み、しばしば貫通していて、
まず、抜けることはない。

釣三丸常連の大ダイハンター女史は、
くどいくらいに鈎先をチェックする。
鈎先が鈍っていると
いかにコンタクト率が低下するかをよく知っているからだ。

指に皮膚に鈎先を当て、鋭さを確認する。
人間の指先の感覚はミクロの凹凸を判断するほどに敏感で、
鈎先の僅かな鈍化も察知することができる。

まずは、新品の鈎先がどのくらい鋭いかを
指の腹に軽く刺して、その具合を覚えておき、
回収の度に比較して、
鈎を換えるタイミングを計るようにする。

少しでも鈍っていたら
躊躇(ちゅうちょ)なく新しい鈎と交換する。
それを怠れば、ニアコンタクトが増えるだけである。

厳寒期は特にアタリが少なく、
半日粘って、数回しかないことがほとんどで、
その内、鈎掛かりするのは、一回か二回だろう。
その貴重なチャンスに、
鈎が鈍っていたためにバレる。

そんな悔しい思いをしないように、
早めに鈎を換えることだ。
これまでに多くのゲストの釣りを観察してきたが、
よく釣るゲストかそうでないかは、
鈎に注意をよく払っているかどうかにかかっている。

そのような結論に達している。




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