秋は北東風がよく吹く訳とよく釣れる訳


島の秋は、東寄りの北風がよく吹く。
一週間も時化続きで出港できないのも珍しくはない。
過去には二週間近く時化ていたこともあった。

理由は意外とシンプルで、
大陸からの移動性高気圧の中心が、
九州の上の方を通るからだ。
連続的にそういうことになれば、
ずっと北東の強風が吹き続ける。

高気圧の風は、時計回りに吹くので、
中心が上にあれば、北東風になるのだが、
秋は、特にそのようになりやすい。

それでも、凪ぐこともある。
高気圧の中心が上にあっても、
等圧線の間隔が広くて、
風がそれほどでもないような日。
風速が、2〜3mになる。

予報で、昼間の時間帯に4mがあれば、
まず無理なのだが、
3mまでなら何とか船を出すことができる。
うねりが強く釣り辛いのだけれど、
島の潮は、北東風と相性が好く、
短時間で大物に出会える可能性が高いのだ。

表層のベイトの群れも北東風に乗って、
島周りに入って来るようだ。
餌が増えれば、魚たちは活性を高め、
タイラバにも食い付いて来るという訳だ。

時化の日は、気圧配置図とにらめっこ。
お陰で、気象予報士並に、
いや、おそらくそれ以上に天候に詳しくなった。





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