釣れない訳を根底から見直す(3)


今回は、タイラバについて述べてみようと思う。
釣れないと、仕掛けに問題があるのではないかと、
あれこれ、替えてみるのが一般的である。

​​説明の前に、混乱を避ける為に用語について補注する。
私の記述では、「鯛ラバ」は釣り方のこと。
「タイラバ」は仕掛けのこと。と、使い分けている。

ジグを使う釣りはジギングというが、
その名付け方からすれば、「タイラバリング」もしくは、
「ラバリング」となり、使い辛い。
それで、鯛ラバがそのまま釣り方も仕掛けも、
同じ名称になっているのが、
記述する際には、「鯛ラバ」と「タイラバ」に区別した方が、
分かりやすいと思っている。

私の場合は、そもそも同一種のタイラバしか作っていないので、
替えたくても、替えようがない。
また、替えたところで急に釣れ始めたということもない。

低条件で、低活性ならば、
どのようなタイラバをもってしても、
マダイの捕食スイッチは入らないのである。
海の状況が食いを誘うものではない場合、
タイラバを替えたところで、意味が無い。
ルアーの宿命といったところか。

それでも、タイラバによる、
コンタクト率の違いは確かにある。
といっても、せいぜい1、2割程度アップするくらい。
他のタイラバが4尾釣れるとしたら、
私のタイラバなら、5尾釣れる。
その程度の差である。

だから、基本がきちんとできていれば、
同じタイラバを使い続けるのが正しい選択だ。
替える時間があったら、
その分、リトリーブの回数を増やした方がいい。
釣果は、リトリーブの回数に比例する。

タイラバを替えなければならない時もある。
ネクタイが千切られてしまった。
スカートが食い切られて数が少なくなった。
鯛玉のホログラムシールがかじられて取れてしまった。
そういう時は、新しいタイラバに交換し、
リセットしてやり直す。

もちろん、鈎は頻繁に交換する。
これを怠ると、釣果は激減することは言うまでもない。

もう一つ、大切なことは、
タイラバは、鈎絡みをしやすいということ。
ぐぐっと魚信があって、
それ以降、追い食いしてこない場合、
ほとんど必ず仕掛けにトラブルが発生している。
鈎が邪魔をして、
ネクタイやスカートがひらひらと美しく泳いでいない。
その状態では、コンタクト率は0%。
即座に回収して、問題を解決しよう。





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