釣三丸スタンダード 開発秘話(1)


圧倒的な釣果をたたき出す訳ではないが、
通常の市販タイラバより、
ほんの少し釣果がいいというのが、
私が膨大な実釣研究の末に完成させた、
「釣三丸スタンダード」である。

仕掛の標準(スタンダード)はきっとあると思っていた。
一刻も早く、あれこれ迷わなくてすむような、
標準的なタイラバを作ろうと頑張って来た。

開発の始めから、
他とは大きな差があるようなタイラバはあり得ないと思っていた。
部品の色や形状、数などを色々変えても、
それぞれに、そこそこ釣れることが分かったからだ。

つまり、どのようなタイラバでも釣れないことはない。
という事実を確かめられたからである。

出港回数が少ないと、
かつて大ダイを釣り上げたタイラバに固執するだろう。
それほど経験がものを言う。

だが、私の場合は、回数が多いので、
ダメ元で、様々なタイラバを試すことができた。
ある種のタイラバで大ダイを釣ると、
その後、しばらくはそれを使い続けた。

やがて、そのタイラバがそれほどでもないことに気が付く。
だから、別の種類のタイラバを作って、試す。
それもまた、大したことはないと気付く。
再び、改良を施し、新しいタイラバを使ってみる。

それの繰り返しだった。
どれも、そこそこ大ダイが釣れた。
きっと季節や水温が違えば、
釣れるタイラバに違いがあるだろうと考えていた。

しかし、やがて、それも面倒になった。
季節や条件を問わず、
安定的に釣れるタイラバの探求が始まった。

毎回まったく同じタイラバで、
他のタイラバよりも少しだけ釣果がよくて、
安定して本命が鈎掛かりする。
そのようなタイラバを作り上げようと思ったのである。




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