鯛ラバで食いが立つ時の条件を更に深める


地道に実釣を重ねていると、
釣れない時間に、様々な考えを巡らせて、
鯛ラバという釣りの深みにはまる。
今、なぜ食わないのか。
いつ食うようになるのか。
何が変われば食うのか。などなど。

まずは、条件について。
ドテラ流しでは、言うまでもなく、
潮が動き、船が流れることが絶対だ。
風が好ければ、風流れになるが、
潮が動いていなければ食わない。

適度に流れ、糸もインクラインなのに食わない。
好条件シンドロームと呼んでいるが、
こういう時は、たいてい海中で、
潮の動きがほとんどない場合が多い。

つまり、見た目には好い条件のようで、
実は、食いを誘わないような状態にある。
魚は潮の動きに敏感である。
まずは、潮が動いているということが大前提なのだ。

ところが、風が適度に吹いていると、
船は良く流れるので、好条件と勘違いする。
かえって、無風状態のほうが潮の動きは良く分かる。

しかし、無風だと、釣り辛い。
風で船が流されないので、ラインが真横に入って行かない。
船の裏側へ行ったり、船に沿って入ったりすると、
余分な引き重りが生まれ、魚が掛かった時にやり取りがやり難い。

風と潮の向きが正反対の場合は最悪で、
潮ボケが多発し、しかも、船が流れない。
無風で流れないよりはマシだが、
釣れる可能性は著しく下がる。

風と潮の向きが同じである場合は、
かなりいい条件であると言えよう。
だが、船の動きが速過ぎて、
しばらく流しては、元のポイントに戻る。
という操船を繰り返すことになる。
潮ボケも起きるので、リトリーブも大変だ。

こう書いていると、
理想的な条件の日は滅多に無いことに気が付く。
適度に風が吹き、適度に潮が流れ、
潮ボケがほとんど無く、糸がインクラインに入る。
そのような状態になった時に、
大ダイが複数コンタクトするような、
願ってもない好条件となるだろう。
少なくとも、良型くらいなら、
ほとんど必ず鈎掛かりするような条件になる。

しかし、絶好の条件になるのは、
月に一度あるかないか。
大抵の釣行日は、
低条件で四苦八苦しているというのが実情だ。




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