マダイのコンタクトの範囲は意外に狭い


鯛ラバで、リトリーブをしていて、
どのくらいでコンタクトするかという、
タナの範囲を考えながらハンドルを回している。
現在使っているリールのひと巻きが、
約60cmくらいなので、
10回巻けば、6mほど動くことになる。

ほとんどのコンタクトが20巻き以内であることが分かっている。
もう少し煮詰めれば、15巻き以内で掛かるのが、8割以上。
つまり、12mほど海底から動けばコンタクトするということだ。

マダイは、基本的に、海底付近に生息している魚である。
チダイやイトヨリダイも同じ。
岩礁に生息している餌を主に捕食しているからだ。
中層あたりに居ては、小イカや小魚といった、
泳ぎ回るベイトを追いかけることになる。
マダイは、フィッシュイーターでもあるが、
青魚と比べると、捕食能力は低い。
したがって、安定的に餌を摂れる海底付近に居る。

ただ、マダイは時としてベイトを追いかけて、
中層より上に浮かび上がることもある。
そこは、イトヨリダイとは違う。
40巻き以上でもコンタクトする可能性はある。

だが、それは、活性が特に高かったり、
中層にベイトの群れがいるような時といった、
限られた条件である場合のみである。

通常は20巻きすればよいということになる。
しかし、これでは、マダイの目線を切ることはできない。
12mでは、同じマダイが複数回、同じタイラバを見てしまい、
すぐにスレてしまうからだ。

鯛ラバにおいては、
この、目線を切るという発想が何より大事で、
20巻き以内で釣れたからといって、
12mしか巻き上げないとしたら、
釣果率は確実に下がるだろう。

完全な澄み潮において、
マダイの視界は40mである。
普通は、多少は濁っていたり、
浮遊物や岩礁に付いた藻などによって、
視界はもっと下がるので、
30m巻けば一度は目線を切るだろう。

加えて船流速度が速ければ、
20mも巻けば、おそらく目線を切っていると思われる。

濁り潮で、船流速度が1.8km以上という条件ならば、
20巻きを続けることが可能である。
実際、激釣の日は、終始20巻きをして、
多くの釣果を上げている。




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