魚はいてもアタリがない訳と対処法


おびただしい数の魚が、
魚探に映っているのにコンタクトしない。
春はそういうことがよくある。
その理由を考えてみよう。

​群れでいるのは、そこにベイトが集まっているからだ。
それも、かなり大きな群れだと考えてよい。
春は、プランクトンが大量に発生し、
それを食べる小魚や小イカの群れなどが集まっている。
それをマダイも好んで食べようと集まる。
先日釣ったオスのマダイは、
ランドオンした後、イカを吐き出した。

この時期、群れとなって集まっているベイトが、
マダイの主なターゲットで、
大量にいるために、よく食べて胃袋はパンパンだ。
したがって、それ以外のベイトについては、
ほとんど無視を決め込む。というか、目に入らない。

ベイトの中にタイラバが泳いでいても、
違和感しか持たず、警戒して、近寄ることもない。
というのが、群れでは魚信が無いという大きな理由である。
警戒すらしていないかも知れない。
ベイトボールを作って逃げまどっている小魚にしか、
捕食スイッチを入れないという状況だろう。
それでは、釣れるはずはない。
タイラバは比較的よく釣れるルアーだが、
活きたベイトの中では、魅力を持たない。

だが、諦めるということではない。
マダイは、キロ以上ともなれば、
単独行動を好むようになる。
つまり、あちこちのポイントに点在している。
ベイトの群れが近くにいないエリアもあるだろう。
あるいは、小魚の捕食が下手で、
諦めているマダイもいるだろう。
そういうマダイが居る所は必ずある。
そこをねらうのだ。
競合する天然の餌が少なければ、
俄然、タイラバは、その魅力を増す。

ゆえに、敢えて、
魚の群れの少ないポイントをねらってみるのもよい方法だ。
この時期は乗っ込み前なので、急速に捕食活動を高める。
したがって、餌のベイトが少ないポイントでは、
タイラバにも注意を向け、興味スイッチを入れるだろう。
それが、ねらい目である。

もちろん、条件が整っている必要がある。
特に、潮がよく動き、船が適度に流れることが必須である。
もし、そのような状態になったとしたら、
実績のあるポイントであれば、
十中八九、捕食スイッチを入れて、
タイラバを追うようになるであろう。



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