釣果を伸ばす一番の方法


釣果を伸ばしたい時に必ず試みる方法がある。
それは、より頻繁に鈎を換えるという、
極めてシンプルな方法である。

信頼のおける鈎ならば、
新しい方が釣れることは言うまでもない。
最初のリトリーブで掛かった魚は、
鈎外れが極端に少ないので、
安心してやり取りすることができるし、
それでも外れる時は、食い渋りの状況なのだと、
潔く諦められる。

小魚が掛かったとしても、
鈎は確実に傷(いた)む。
キロオーバーの魚が掛かろうものなら、
電子顕微鏡で視るとぼろぼろになっているだろう。
マダイは特に激しく首を振って鈎を外そうとするので、
鈎の傷みは、想像を絶する。

鈎外れを防ぐには、
鈎が貫通している必要があるが、
鈎が鈍ければ、そうはならない。
大抵は、掛かりもしないし、
掛かったとしても、浅くてすぐにバレる。

活性が低く食い渋りの日でも、
一度や二度は本命のアタリがあるだろう。
鈎が鈍っていた為に、その貴重なアタリを逃し、
ニアコンタクトで終わってしまうこともある。

月に一度しか乗船できないような人は、
ボウズは何としても防ぎたいと思うだろう。
その願いをかなえる一番の方法が、
「頻繁な鈎換え」なのである。

鈎を最低でも10セットは作って置き、
全て使いきってしまうくらいがいい。
キロ以上の魚が掛かれば、必ず鈎を換え、
小魚でも、2、3匹釣れれば換えるようにしたい。
鈎でケチって大物を逃すことほど愚かなことはない。

たった一度の大物のアタリが、
ニアコンタクトになるか、
あるいは、リアルコンタクトになるか。
その鍵は、鈎が握っている。

言わずもがなのことだが、
これを怠ると、釣果は良くならないばかりか、
いつまでも、初心者のままである。



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