8月8日

コメント

五日ぶりの出港。
台風8号が通ったが、小型だったので、
幸いにも被害はなかった。

今日は、若夫婦を乗せていた。
この船でしか釣りをすることはない二人なので、
釣らせてやらぬ訳にはいかないと、
移動を頻繁に繰り返した。
いつもの二倍くらいはあっただろうか。

前半は、潮の動きが緩く、風も弱かったので、
さっぱりアタリは無かった。
小型のマダイや、エソのいないエリアには珍しい、
イトヨリダイがタイラバを追いかけたくらいだった。
エソもイトヨリダイも多少の砂地を好む。

2時間近くが経ち、
ようやくいい潮が流れ出した。
今日は前回までと違って、深場がいいようだ。
65〜70mを丹念に流した。

次々と、マダイが竿に乗った。
数は、20尾を超えた。
ゲストにひとりは、40cm前後の、
小型マダイを11尾も釣り上げ、
マダイの、数の新記録を樹立した。

そろそろ大物も来るだろうというような、
いわゆる「大ダイ流れ」が発生しているのを感じた。
そして、船長の竿に大物のアタリが出た。

ギュイーーーーーン。
きたっ、ギュイーーーーーン。
中層近くになっても、
ぐいぐいと力強く引いていたので、
これはヒラマサだなと、気合を入れ、
ミヨシに移動して、やり取りをしていた。

上層近くになってようやく引きが弱まって、
走る距離がヒラマサほどではなかった。
よし!大ダイだ。と確信した。
大ダイ特有の、「向こうでぽっかり」というのがなかったのも、
珍しいことだった。



75cmのオスだった。
いかにも泳力が強そうな体形である。
久しぶりの大ダイによろこんだ。

ゲストにも本命をと願っていたら、
「糸が出てる!」
と言いながら、ハンドルを懸命に回し始めた。
様子を見ていると、短いが、数回の糸出しがあった。



「やったー!」とよろこんで玉網に収まったのは、
54cmのオスのマダイだった。
船長とがっちり握手した。

その後もしばらく食いは続いたが、
本命は釣れず、
小型マダイ、チダイ、キダイなど、
小物釣りを楽しんだのち、食いがピタッと止まった。

5時間ほどの楽しい釣りだった。





inserted by FC2 system