6月28日

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八日ぶりの出港となった。
岸近くの、定番ポイントから始める。
船流速度は0.0kmだ。
釣れるはずがない。
小型のイトヨリダイが一尾掛かったのみだった。

しばらく粘ってみたが、アタらずに、
百メートルほどの移動を繰り返した。
が、どこも0.0kmと、無風なだけに動きがわるかった。

ならば、大幅移動を決行してみようと、
二キロメートルほど動いた。
すると、・・・。
そこは、いい潮が流れていた。
1.2kmから1.6kmの範囲で、
程よく船が流される。
どうやら干潮前の潮が動き始めていたようだった。

上潮と底潮との落差が大きく、
無風なのに、潮ボケがすぐにきそうなくらい、
インクラインだった。
これで釣れぬはずはない。
と、思っていると、・・・。

キュイーーーンの響きがあり、
いい引きを味わいながらゲストが良型を掛けた。



きれいなメスなので本来ならリリースすべきが、
内臓が大きくはみ出していて、
キープすることになった。

続けて船長にアタリ。
短い釣果音が二度あって、
中型が上がってきた。



これもまたメス。
今度ははみ出しもなく、無事放流することができた。

好条件は続いていた。
1.6km前後の速度で流されていた。
籠網の旗を目印に、
離れては戻りの繰り返し。
こういう時は、大物の期待感も増す。

干潮直後の潮が、大ダイの心をくすぐったようだった。
ギュイーーーーーン。
おおっ、きたっ!
ギュイーーーーーン。
まるでヒラマサのような強烈な糸出しだった。
走り回らないので、早いうちにマダイだと分かったが、
まあ、竿をあおるのが重いのなんのって。

心地よい苦労を重ねて、
80cmの大ダイがばさっと浮かんだ。



80cm級は、六月では二尾目である。
釣三丸では、80cm級のコンタクトは、
三か月に一度というのがアベレージであるが、
ひと月で二尾というのには、やや驚いた。

昼近くになっていて、
ぽつりぽつりと雨が落ち始め、
それが終了の合図となった。

入梅期の釣行は、
成功裏に終わった。
と言ってよいだろう。




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