6月3日

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凪が続いていた。
15分走って、昨日のポイントへ直行。
漁の必要はなく、オールリリースのつもりだった。

ところが、ぐい、ぐいっと、
すぐにアタリがあった。
イトヨリか何かだろうと思っていると、
ギュイーーーーーンが、出た。
あらあー、青物だったんだ。
俄然、気合が入った。

ギュイーーーーーン。
ぐい、ぐいっと頭を振って鈎を外そうとする。
ギュイーーーーーン。
水深は65mとやや深い。
あと50mというところまでもっていくだけでも、
汗をかいた。

ヒラマサならここまでタフではない。
そうか、これはブリだな。
巻いては出され、巻いては出されした。
ああ、疲れた。
左腕の筋肉が悲鳴を上げていた。

ようやくリーダーが見えた。
が、それでも糸は出る。
五日前にもブリを掛けていたので、
取り込むまでの、大変さは記憶に新しい。

へろへろになる前に、
海面に白い魚体が浮かんだ。

気合を入れて、バサッと一発ですくった。
釣三丸の玉網は、こういう時の為に、デカい。



体長は88cmと、前回とほぼ同じ。
引きの強さも同じくらいだった。

いきなりのハードワークは厳しかった。
しばらく、珈琲タイムとしよう。

魚の引きをたっぷりと味わったので、
心はすでに充実感に満たされていた。

この日は、昨日とは打って変わって、
船流速度が0.0kmばかりだった。
それでも、ポツン、ポツンとアタリは続き、
退屈とは無縁の時間が流れていた。

低条件だったので、
タヌキの日とはいかなかったが、
中型の本命も釣れた。



ブリもリリースするつもりだったが、
せっかくなので、
青物が大好きな島の友人にあげることにした。

三時間で納竿し、港でさばいた。
この時期は、かなりの確率でブリ虫がいるのだが、
このブリにはいなかった。

半身を一人の友人に渡し、
もう半分を別の人にやるつもりが、
不在だったので、別荘で切り身にした。
しばらく、ブリ料理が続きそうだ。
食べ飽きないレシピを開発しようと思っている。




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