北西の風が程よく吹いて気持ちの良い出航だった。 8時から釣り始めた。まずかかったのは小さなエソ。 仕掛けが切れてなくてよかった。
そのあと、ものの30分で、 船長さんに「ググッ。」という強い引きが来た。 竿が大きくしなってる。 大鯛か、ブリか、ヒラマサか、まだ分からない。
船長は、船首に移動し、 船首を行き来しながら格闘している。 魚の引きと駆け引きしながらリールを巻き続けていたが、
「ギュイーン。」と何度も糸が逆行している。 強烈な引きである。 きっとブリか、ヒラマサだ。
私はビデオ撮影にむけてスタンバイしていた。
まだまだのようである。 「がんばれ。がんばれ。」と心でエールを送った。 船長さんは、まだまだ格闘している。
いつまでも引きが強いのでブリのようだ。
20分後に、やっと海中に姿が見えた来た。 大きなブリだ。
玉網に掬って測ったら89cmのブリだった。 引いたはずだ。 船長さんは「400mを全力疾走したくらい大変だった。」 と息を切らしていた。
その後、船長さんは、中型マダイも釣り上げた。
今夜は釣りたてのブリのお刺身に舌鼓を打った。 言うまでもなくうっとりとするような味だった。 寒ブリでなくても、釣りたては美味かった。
釣三丸助手・記
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