4月12日

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天気予報では北風が4mで、
出航は午後からの予定だったが、
朝の海は穏やかだったので八時半に出航した。
うねりはたいしたことはなかったが、
風が強くて釣り辛かったので、
沖へは行かず、港からほぼ海岸線に沿って、
最初から最後まで、船を移動させずに、
放浪流しをした。

小漁師仲間のAさんは、
カマスの群れが十月からいて、
カマス釣りに専念するとのことだった。

海水温度が十五度で活性が低く、
釣り始めて一時間は、
船長と私にそれぞれ一回ずつ、
反応があったきりだった。

船長の「そろそろ釣れないかな。」
というつぶやきの直後、
「なにかかかった。」と思ったら、
私に46cmのオスの本命が釣れた。



昨日からよく寝ていたので、
酔いは大丈夫かなと思っていたが、
下を向いたら少し心配だったので、
船長に処理をしてもらった。
早く、一人前の助手になりたい。

その後もなかなか反応がなく、
私はチダイ一尾、
船長はイトヨリダイ一尾だった。

産卵のために南から、
マダイの群れが移動してきていると思われたので、
港から近いポイントを流し続けていた。
魚群探知機には大型や、
中型のマダイの魚影が数多く映し出されていた。

「この辺りは鯛がいるよ。」
と船長さんが言ったその時、
船長が「来た!」と叫んだ。

竿が大きくしなって、
ギュイーンと糸が逆行しているではないか。
長い間、見ていたら、
ようやく海中にその姿が見えた。

大きい!
うろこはオレンジっぽい色で、
おでこがぼこっと出ている、
68cmの準大ダイだった。



握手をして記念撮影。
今日は一発でばっちりアングルが決まって、
私も満足だった。
普段は、撮り直しを5回はする。
船長が私を撮る時は、いつも1回で終わる。

切り身が少なくなっていたので、
願ってもない釣果だった。
風が強くて、釣り日和とまではいかなかったが、
ゲストから見習い助手に昇格して、
二度目の釣行を楽しむことができた。

釣三丸助手・記



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