昼から強風が吹くとの予報で、 少々早めの出港だった。 ゲストがいたので、 それを考慮してのことだった。
このところ、3連続で良型がコンタクトしているエリアへ向かった。 前回釣れたポイントから始めるのが一般的だ。
さすがに、4連続はないだろうと思っていた。 中型でも掛かってくれれば御の字である。
ところが、釣り開始からしばらくして、
ぐい、ぐいっと仕掛けをくわえた魚がいた。 引きは大したことはない。 イトヨリダイかなにかだろうと思っていると、・・・。
ギュイーーーーーン! わっ、わっ、わっ。 緊張感が走った。 ギュイーーー―ーン。 おっと、これはでかい!
指ブレーキ&ポンピングで対応した。 そうせざるを得ないほどの力強い引きだった。 ギュイーーーン。ギュイーーーン。
中層を過ぎてようやく引きが弱まったが、 ずっしりとした重量感があった。 ああ、これは大ダイだなと感じていた。
その通りの大型マダイがぽっかりと浮かんだ。 今年1月以来の大ダイである。
腹がパンパン。
このサイズくらいになると、 300万から400万くらいの卵を産む。 当然のように、リリースした。 キープでもすれば、海の神にお叱りを受ける。
次の大潮あたりで産卵を始めるだろう。
島でのマダイの産卵は、ふつう、 3月の中旬くらいからぼちぼちと始まり、 6月上旬でほぼ終了する。
産卵期間は、3ヶ月もあるということだ。
このエリアには、例年になくカツオドリが多い。 それほどベイトがいるということだろうが、
今日は、前回までと比べると、数が減少していた。
だが、マダイは、そこそこに集まっていたようだった。 ゲストに中型がコンタクトした。
50cm弱のパールピンクだった。
続けて船長にコンタクトしたのは、 同サイズの中型だった。
船中トリプルコンタクトとなった。
更に、コンタクトは続き、 今度は、準良型が掛かった。
キュイーーン。キュイーーン。 かなり聴き応えのある釣果音だった。
引き味も良く、やり取りを愉しんだ。
これは、オス。58cmだった。 同サイズならメスよりもよく引くから面白い。
本命4尾と、まずまずの釣果だった。
ゲストには、もう1尾釣って欲しかったが、 昼前になり、予報通りに5mの強風が吹き始め、 かなり激しく白波が立ち始めた。
それでは、納竿と致しましょうか。 という訳で、いいお土産を携えて帰港した。
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