3月5日

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本日は中三日空けての出港となった。
PM2.5がかなりひどい。
自然豊かな島の海も、これによって台無しになる。
晴れてはいても、どんより曇っている。
臭いもひどく、深呼吸する気にはなれない。
いい凪だったので、できるだけ長く海上に居ようと思ったが、
早々と頭痛がしてきた。

この前のように、5時間後で本命コンタクトでは、
あまりに遅い。もう少しの時短を望んでいた。

しかし、考えは甘かった。
2時間近く、ほぼ無反応だった。
大気汚染は、魚も嫌がるという不思議な現象がある。
今日も、それだった。
汚染物質が海水に溶け込んで、
魚も体調を崩し、活性も下がるようだ。

幸いにも、未だかつてなかったような、
カツオドリの大群が鳥山を作っていて、
盛んに飛び回っていた。
魚探には小魚の群れ(スクール)があちこちで映った。

カツオドリは、海面すれすれに滑空しながら飛び、
青物に追われて浮かび上がったベイトを探している。
見つけると、バシャッと水音を立てて海面に突っ込む。
ベイトをとらえると海面に浮かんで、それを喉の奥へ流し込む。

釣れなくて、暇だった代わりに、
カツオドリの捕食の様子をたっぷりと観察していた。
海鳥のバードウオッチングはとても面白い。
空気は臭かったが、なかなか良いものを見せてもらった。
これも、小漁師ならではの愉しみ方である。

2時間が過ぎた頃だっただろうか。
突然、時合いがやってきた。

キュイーーーーーン。
キュイーーーーーン。と長い糸出しが二度。
前回と同じような感じだ。
ヒラゴかと思われるようなタフな引きだったが、
今回はだまされないぞ。と引きの状況をうかがいつつ、
指ブレーキ&ポンピングを楽しんだ。
水深は68mだった。これも前回と同じ。
というか、ほぼ同じエリアを探っていたのである。
やはり、良型のマダイだった。



前回より2cm長くて、66cmだった。
ちがっていたのは、明らかな婚姻色があったこと。



そして、体高が高かった。
かなり卵巣が膨らんでいると思われた。
このサイズでは、二百万個以上の卵を産む。
しっかり産んでくれよー! と声を掛けてリリースした。

多くのスクールのお陰か、 時合いは1時間半続いた。
この良型に続き、40cm級のアオハタ1尾、キロ弱マダイが2尾。
そして、中型の本命と、次々とコンタクトした。
タイラバキラーには三度やられたが、
幸い、鯛玉は失われず、ネクタイとスカートを、
まるで、カナトフグにでもやられたかのように千切られた。
フグはまだ早い。あれは、何だったのだろうか。



この中型で、マルチコンタクトとなった。
ちょうと四時間が経ち、息苦しくなったので、
納竿することにした。

空気の汚染にもめげず、頑張ったので、
前回に続き、良型をネットインすることができたのは、
とても幸運だったように思う。




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