2月18日

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12日ぶりの出港となった。
自分が船長であったことも忘れそうだった。
エンジンが掛かるかなと思いつつ、
スイッチをオンにすると、ブルブルと始動した。
いつもより長いアイドリングを経て出港。

こんなに間が空いても、
いつもの習慣で、前回釣れたポイントへ進む。
ところが、風向きがその時とはちがっていて、
まるで、アタらない。無しのつぶてとなった。

そこで、大幅移動して、
南寄りの風で、実績のあるエリアへ向かった。
ちょうど、2時間が経った。
ぐっ、ぐぐっと反応があって、がつん!と乗った。
キュイーーン。キュイーーン。
と二度の釣果音が聴こえた。
よし!本命だと色めき立った。

これを逃すと、後が無いかもしれないと、
慎重に、緊張感をもって、やり取りをした。
ごり巻きで大丈夫だった。
おそらく、中型だろうと思っていると、
やや大き目の本命が海面に現れた。



54cmの美しいメスだった。
この姿を見ると、ほんとうにうれしいものだ。
春の始めのような柔らかい日差しに照らされて、
存在感を高めていた。
2時間で本命が釣れれば御の字である。

その後は、いろいろな魚種がコンタクトして、
本命はなかったが、おもしろかった。
小型マダイが3尾に、キープサイズのウッカリカサゴ。
イトヨリダイに、イサキまできた。

厳寒期の超食い渋りという訳でもなく、
大物はこなかったが、
久しぶりの釣りを味わっただけでも良かったと思う。





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