2月6日(2)

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あらら、もう4時間も経っちゃったよお。
最初の良型ゲットの余韻もすっかり薄れ、
この間アタったのは、リリースサイズのアオハタと、
食い渋り時の定番である、ホウボウが1尾。
せめて小型マダイでもアタらぬものか。

本命をあと1尾と、粘りに粘っていた。
厳寒期となって、島は暖冬だが、時化はいつも通り多い。
いや、例年にも増して多いくらいだ。
1週間に1度、下手をすると10日に1度。
そういう悲惨な出船率となっていた。
だから、今日のような凪ならば、
5〜6時間は海上で過ごそうと思っていた。
今日の船長は、めずらしいほどに、根性があった。

大潮なのに、潮の動きがやたらと遅い。
低活性の日は、せめて潮が大きく動いてほしいものだ。
あきらめ気分で、納竿の機会を伺っていた。

すると、これまで、1.0km前後の船流速度だったのが、
2.0km以上にアップしたのをGPSで確認した。

20巻きあたりで、追って来る魚がいた。
そのままゆっくり5巻きほどしたら、がつ、がつっとコンタクト!
キュイーーン。キュイーーン。と糸が出た。
うわあ、やっぱりきたよ。と、なつかしい感覚を楽しんだ。



50cm弱の中型マダイだった。メス。
「おひさしぶりねえ♪」と鼻歌混じりに記念撮影をし、
海へお帰りいただいた。

本来なら、2尾目の本命をゲットして、
5時間が経過しているので、納竿にするはずだった。
だが、潮の動きがあまりに改善されていたのだ。
これは、トリプルコンタクトも有りかな。と、直感が閃いた。
これで止めたら、男がすたるとばかりに、
緊張感を持って、リトリーブしていた。

(後編へつづく)




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