無風ベタ凪にて、期待を込めて、岩礁地帯に向かった。 1月はここで、ブリ、ヒラメ、大ダイがコンタクトした。 最大の長所は、巨エソがいないことだ。
カナトフグはこの海域からは既に去っているので、 二大タイラバキラーがいないのは、まるで天国のようだ。 釣三船長は、天使の鯛ラバ師に変身している。
ところが、だ。 水温低下の影響をもろに受けているのか、 実に、食いが渋い。のなんのって。
過去直近の二回は、2.4km前後と、急流だった。 だが、今日は、1.4km平均と、 瀬波が多発するエリアにしては、トロトロ。
ちょっと、がっかりだった。 あっという間に流されて、船を立て直す。 そのくらいが、ここではいい。
ぐぐっと、底付近でコンタクト!
わずかに、キュイーーン。で後は無し。 キジハタが上がってきた。 計測すると、42cmあったので、キープ。 アオハタならリリースとなるが、
超高級魚のアコウはねえ。とつぶやいた。
何と、それが連続コンタクト! またもや、42cmのアコウだった。
40cm未満なら当然リリースする。 キジハタを2尾掛けて、満足度は上がったが、 本命の釣果音を聴きたいものだ。
と、わがままな船長は、欲張った。
岩礁地帯の実績ポイントを一つ一つ探り、 ようやく、その一つが反応した。
20巻きしたところで、がつ、がつっときた。 キュイーーン。と短い糸出しが二度あった。 中型だが、キロ級は超えている手応えだった。
52cmのメスだった。
マダイは泳ぐ姿も美しい。 逃がす際の一瞬のその姿を見届けるのが、 この頃、特に愉しみとなった。
これで、満足度は更にアップして、
納竿となった。
期待の割には、渋かったが、 本命がコンタクトして、超高級魚が2尾釣れれば、 小漁師としては、じゅうぶんである。
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