1月14日

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時化気味だった。
こんな日は、沖の岩礁地帯では、
船が揺れ過ぎて、釣り辛いが、
前回釣れたブリの感触をもう一度ということで、
無理をして船をそのエリアへ走らせた。

ところが、ブリはおろか、
猫の子一匹いない。いや、そもそも猫は海にはいない。
掛かる魚がまるでいなかったのだ。
5時間も頑張った。
単独では、これが限界という釣行時間である。
しかも、船は大揺れで、正直きつかった。

釣れた魚は、小さなイラと、
小型のキジハタのみ。
本命ボウズは、ほぼ確実だが、
ここまで貧果なのは、
数年前、ホウボウ1匹に終わった過去と同レベル。
こんな日もあるんだと深い感慨にふけっていた。

岩礁地帯はついに諦めて、
深場の、波の穏やかなエリアを流した。
ここは、イトヨリダイがよく掛かるポイントが多い。
せっかくなので、イトヨリでも持ち帰ってさばくことにするか。
そう考えたが、そのイトヨリもまるでアタらない。

イトヨリが居れば、エソも居るはずだが、
幸いにも、エソも掛からなかった。
ここまでアタらないと、
エソすら、恋しく思うものだ。(ウソ)
5時間から30分が経過した。
ここまで粘るのは、意地としか言いようがない。

すると、・・・。
その意地に呼応したかのように、
ガツッと、手応えがあり、何かの魚が鈎に乗った。
そして、キュイーーン。と短い釣果音が出た。
よしっ!ついにきたか。とよろこんだ。



美しい50cmちょうどのメスだった。
5時間半も粘っての本命だったから、
そのうれしさといったら、ありゃしない。
大したサイズではないが、ルンルン気分に陥った。
写真を撮ってリリース・・・。

だが、これは、ドラマの序章に過ぎなかった。
驚きの結果がこの後に来る。

(つづく)




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