1月7日(2)

コメント

本命を3尾、うち、良型を2尾という、
最近では珍しい好釣果を得て、
余裕の最終流しをしていた。

船流速度は2.4kmと、
最高時の3.7kmからすると、落ち着いてきたが、
それでも速いというのが、このエリアである。

仕掛けが着底して、2、3巻きしたところで、
ぐぐーっ。何かのコンタクトがあった。
かなりの重量感があり、根魚の大物だと感じた。
すかさず、根から離そうと、竿をぐいっとあおった。

キュイーーン。と釣果音がした。
キロ級のハタを掛けるとよくあることだ。
しめしめ、これはアコウ(キジハタ)の大物だ。
美味な照り焼きでも作ろうか。
と、捕らぬ狸の皮算用。

重みはたっぷりあった。
引きは大したことはない。
だが、根魚とはややちがうなあ。
と、多少の違和感を覚えていた。

もしかして、イラの大物?
嫌な予感が心をよぎった。

ゆうらりと、魚が海面に現れた。
平たくて、茶色。
ええっ、もしかして、・・・。



やった!と思わずガッツポーズだった。
年に一度という、まことに貴重な魚だった。
その名は、ヒラメ。
サイズは、52cmの中型だったが、これでじゅうぶん。

薄切りにしてサッと湯をくぐらせ、
ゴマドレッシングで味わうのがお気に入りである。

島では、カマスの群れが入って来ると、
ヒラメが集まって来るのだが、
タイラバに反応することはほとんど無い。
6年半でたったの4枚という、少なさなのだ。
泳がせ釣りがいいのだが、
ヒラメより先にエソが食い付いてくる。

ともあれ、希少な魚を得て、
正直、うれしい。
海の神からの、「お年玉」だった。

ありゃーす!




inserted by FC2 system