1月7日

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今年2回目の出船は、やや風は強かったが、
エソの居ない岩礁地帯は何とかOKだった。
風速2〜3mで、うねりがきつく船はよく揺れて、
体幹を鍛えるには好条件だった。

いきなり、珍しい引きがあった。
小魚ではあったが、いつまでも引く。
マルアジか何かと思っていると、
その正体は、イサキだった。
イサキは、シラスは食べるが、
タイラバほどのベイトは普通食わない。
銀色の鈎に反応して、それに食い付いたようだった。

その後は、しばらく音無し。
水深50m前後をずっと流していた。
大潮のうえに、ちょうど下げの潮が動き、
一時は、3.7kmという急流が走った。
しょっちゅう船を立て直す必要があった。
底潮との落差が無かったので、
ラインはほぼバーチカルだった。

あれえ?こないなあとぼやいていると、
ギュイーーーン。が出た。
ギュイーーーン。は三度続いた。
これは、青物に違いない。
ヒラマサだったら瀬切れするとばかりに、
必死の形相で対応した。

ぎりぎりまで、指ブレーキを掛け、
引きが緩んだ瞬間、急いで糸を巻く。
できるだけ早く魚を浮かせないと、瀬切れする。
ギュイーーーン。は恐怖となっていた。

何とか底を切り、魚を浮かせることに成功した。
潮が強烈なので、大きさは分からない。
重くて強い引きが続き、腕がしびれた。



何と、魚の正体は、67cmの良型マダイだった。
このような美しいオスは、最強パワーを持っていて、
ほとんどがヒラマサ並である。

船を立て直して、ほぼ同じポイント流すと、
こんどは、キュイーーン。があった。
これは、マダイだと思った。
先程よりは引きが弱く、二度の釣果音のみだった。



これも、美しいオスの良型マダイだった。
始めより、5cmのサイズダウン。
たった、5cmでこうも違うものかと改めて認識した。

良型以上の大物がダブルというのは、
このところ体験していないことだったので、
よろこびもひとしおだった。

更に、中型がコンタクトして、
本命のトリプルコンタクトとなった。



これは、メスだったので、リリース。

この岩礁地帯付近には小魚のベイトが密集していた。
その為か、フィッシュイーターたちも集まっていたのだろう。
アカハタ、キジハタ、カサゴなどの根魚も加え、
いつにない好釣果に満足していた。

では、そろそろ納竿とするか。
そう思い、最終流しのポイントへ移動した。
アタリ無く、船は流されていた。
このまま、終わるかと思っていると、・・・。

年に一度のドラマが待っていた。

(後編へつづく)





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