これで、最終流しにしよう。 と、船長が告げた。 水深は80mになっていた。 ここは、でかいのが釣れるかも。
潮ボケ寸前でアタることが多いよ。 と、船長がアドバイスした。
だが、音無し。あーあ、駄目だったか。 じゃあ、納竿にしましょう。
すると、大ダイハンター女史がつぶやいた。 あ、なんか来た。 ギュイーーーン。ギュイーーーン。 ええっ、ちょっとちょっと。掛かったの?
ギュイーーーン。 ヒラマサかも知れないので、 竿を受け取って、いなしをかけた。 どうやら、マダイのようだった。
しばらく、力を弱めて、女史に返した。 女史は、くっ、くっと歯を食いしばりながら、回収した。
じゃーん!
りっぱな良型がぽっかりと浮かんだ。
最後の最後。納竿の掛け声の直後だった。 こんなことって、・・・。
今年も、この人は、やってくれそうだ。 今年初の、大物だった。
<ゲストのメール報告>
2019年の初釣りは1月4日で、やっと穏やかな天気になりました。くらさんとご一緒するのは何年ぶりでしょうか。とても楽しみにしていました。さあ、エンジンをかけていざ出発!の時、「シュルン。シュルン」、、、いつものエンジンのかかる音と明らかに違います。エンジンがかからないのです。「あ〜れ〜。」バッテリーが弱っていてかからないのです。ちょうど、船長の釣りのお仲間の船のバッテリーから充電して無事にエンジンがかかりました。穏やかな天気で気持ちよく釣りを始めました。くらさんが青物をかけましたが、糸が切れてしまいました。残念!でも、キジハタやカサゴ、真鯛の本命など、いろいろ釣れました。楽しくお話しながらあっという間に4時間ほどたって「最後のフォ―ル。」との声で、リールを回していました。「さあ終わろう。」の時、「あと1回」とやっていると、なんと大物の引きです。海面に浮かぶまで慎重にリールを回し続けました。海面に大物が浮かんだとき、「やったー。」と喜びました。美しいオスの真鯛です。今年の初釣りもドラマチックな幕開けになりました。船長さん、今年もよろしくお願いします。
|