4月12日

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長い間、時化が続き、
九日ぶりの愛艇操船業務となった。
北東風の3mが吹き続けて、
小さな白波があちこちに立っていた。

始めは、港から5分ほどのエリアで船を流した。
ここでは、まるでアタリ無し。
近くで本命がコンタクトしてくれれば、
願ってもないことで、
その後の展開が楽になる。

毎回のように、港近くのポイントを探ってみるのだが、
この辺のマダイはスレていて警戒心が強い。
今日もコンタクト無し。

更に5分走ると、イトヨリダイやチダイに加え、
小型マダイも2尾食ってきた。
魚探に数多くの魚影が映っていても、
まるでアタらないのは、イサキか、イカ。

遠く、鳥山を発見。
15分走って、その中から流した。
そろそろ、ヤズがアタるかな。
と、引きだけを楽しもうという魂胆だったが、
二度アタリがあって、鈎外れ。
仕掛けを回収してみると、リーダーがざらざら。

なあんだ。今日はヤズではなくて、サワラか。
と、がっかり。
しかし、運が良ければ掛かるかも。

すると、ギュイーーーーーン。が出た。
おおっ、これはジャンボなサワラにちがいない。
ぐいぐいっと、重々しい引きが手のひらに伝わった。
しめしめ、いい所に掛かったようだ。

ところが、ふっと軽くなり、穂先が真っ直ぐに。
回収すると、ザラザラ・プッツン。だった。
鯛玉を失ったからには、もう、サワラはやめ。
鳥山地帯を抜け出すことにした。

北東風に乗って、船はぐんぐん流されていた。
平均2.4kmという激流だった。
20巻きが5回も持たないほどの速攻潮ボケ。
そろそろ巻き上げようとしたところで、
キュイーーン。が一度だけあった。
そのあとは、重量感のみのやり取りだった。



これが、うれしいことに、
キロオーバーのタカバ(マハタ)だった。
今日は、オルリリデー (オールリリースデーの略) だったのだが、
さすがに、これは、キープした。

その後は、ぱったりとアタリが止まったが、
そのまま流し続けることにした。
船は、このところずっとご無沙汰の浅場へ向かっていた。
そこは、たびたび大ダイが掛かり、
全てはバラシてしまったという、いわくつきのエリアである。
マダイは、浅場ほどよく走る。

水深は50m前後で、
島で、この深さでの大ダイコンタクトは、
ここと、別の、もう一か所でしかない。
たまに、強烈過ぎる引きがあって、ぶちっと切れるのは、
アラ(クエの中・大型)である。

ちょっと緊張感がある。
そろそろ、本命がアタらないかなあ。
と、ハンドルを回していると、・・・。
待望のアタリがあった。

がつ、がつっ、キュイーーン。
キュイーーン。
よし、本命だ!とルンルン巻き。

中型のメスの本命がこんにちは。



体長は、54cmで、腹がパンパンだった。
確実に抱卵している。
急いで撮影して、お帰りいただいた。

この時期は、産卵マダイが群れでいることが多い。
今年のホークスのスローガンさながら、「もういっちょ!」
ということで、続けて同サイズが鈎掛かりした。



体長56cmの中型マダイだった。
このサイズで卵は百万個ほど。
リリースすると、無事に海底へ戻って行った。

まだまだ釣れる雰囲気はあったが、
本命二尾で、満足である。
超高級魚の切り身作りもあるし、・・・。

納竿!



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