今日は、目の愛護デーだそうだから、 海へ出て極上の景色を観て、 できれば美的な大物マダイを見て、 目の保養に努めようと思った。
果たして、その目的はかなうか。
ゲスト釣行の後だったので、 願わくば短時間で釣果を得たい。 大物を一尾で十分(じゅうぶん)。
このところご無沙汰のポイントへ向かった。 ここではチダイは釣った覚えがない。
チダイは、食味が好きな魚だが、
これがいると、マダイより先にタイラバを奪う。 今日は、避けて通ろうと思った。
好条件、高活性な状況で、
チダイに代わり、イトヨリダイが入れ食った。
この魚は、大物マダイが来ると逃げるので、 本命釣りにはあまり差支えない。
だが、底しか泳がない魚で、 水圧の変化に弱く、放流が難しい。 口からはみ出した浮袋の空気をうまく抜いてあげれば、 リリースはほとんど成功する。
今回は、失敗は一尾のみで、 あとは、元気よく海底に去って行った。
なーんだ。入れ食いが、 チダイからイトヨリダイへ変更しただけか。
と、やや意気消沈気味にリトリーブを続けていた。 すると、イトヨリダイが食って来なくなった。 あれ?変だなあ。と、速度計を注視すると、
なんと、無風なのに、1.4kmで動き始めたのだった。
ほぼ完ぺきな潮流れで、 底潮と上潮との落差によって生じている。
たいへんいい状況なのだ。 しかも、流れる方角が絶妙だった。 「よし!」期待に胸を躍らせた。
20数巻きしたところで、がつっ、ぐいん。
ギュイーーーーーン。 おおっ、きたーっ。 ギュイーーーーーン。 焦るくらいの長距離走だったが、 糸出しは二度で終わった。
うん。これは、良型だな。と思いながら、 わくわくやり取りの時間となった。 ポンピング&巻き巻き。 ポンピング&巻き巻き。
潮の抵抗が強かったので、たっぷりと愉しめた。
66cmの美しい良型だった。
やっぱり今日も海の神がお心遣いをしてくださったのだろう。 「昨日はよく頑張ったからな。」
たっぷりと目の保養をさせてもらい、 ちょうど二時間の短い釣行を終了した。
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