10月9日

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無風だったので、
風が無くても大抵潮がよく動くという、
実績があるエリアへ向かった。
ところが、その海域を1時間ほどランガンしたが、
見事なまでにアタリが無かった。
船流速度は0.0kmのまま。

今日は、二人のゲストが乗船しているので、
潮が動くまで待つ訳にはいかなかった。
過去の実績やデータは当てにならない。
とは分かっているものの、
取り敢えずはデータを読んで実釣場所を決めざるを得ない。
しかし、当ては外れるのが常(つね)。
ほんとうに、海という自然はむずかしい。

大幅移動をした。
と、ようやくゲストにアタリがあった。
キュイーーン。が一度だけ。
重そうに巻いていたので、根魚だと判断した。
大物でありますよに。と願っていたら、
超高級魚のアコウ(キジハタ)だった。
よし、やった!とよろこんだ。
これが、本日初のコンタクトだった。



体長48cmだった。
いいサイズだ。きっと美味いことだろう。

もう一人にもいい引きがあった。
キロ級の本命かなと予想していたが、
僅かに規定サイズには届かない小型マダイだった。
ざんねん!

それからというもの、
小型魚の激釣となった。

本命のキュイーーン。を聴きたかったので、
ランガンを重ねるが、
行くとこ行くとこ、次々に小型魚ばかりが食ってきた。
船長が忙しかったのなんのって!
ゲストが二人で次々と竿を曲げるものだから、
鈎を外して〆て血抜きをして内臓を取り去る作業を、
断続的に強いられ、息つく暇もなかった。

小物は逃がし、食べごろサイズのものだけで、
チダイ12尾、イトヨリダイ4尾、アオハタ2尾などなど。
他魚とはいえ、これほどの激釣は過去に覚えがない。
おまけに、小型マダイは7尾以上釣れた。

大物マダイを一尾でもと、あちこち回ってみたが、
とうとう釣果音は聴くことなく、最終流しとなった。
準本命は釣れたものの、本命がなかった。

と、ようやく本日一番のいい潮が動いた。
ガツッといいアタリがあって、ぐいぐいっと首を振る。
よし、今度こそはと釣果音を期待したが、
キュイ、キュイという微音で終わってしまった。



体長は、47cmの美しいマダイだった。
最後にきて、何とか本命を戴き、ほっとひと安堵。

二日前には、大ダイが来たんだがなあ。
と、思いつつ、秋の行楽日和の海を後にした。

大物マダイの釣果音を聴けなかったゲストも、
他魚や小型魚の入れ食いを堪能したようで、
心から「楽しかった。」と言っていたようだった。

「質より量」の釣りで、
初めて、満足感があったように思う。





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