弟子の浜ちゃんと熊本からのゲストを乗せて出港。 北東風の3mと、いい条件だった。 船は常時1.1km以上で流れ、
満潮前後には、2.0km以上となった。
潮ボケが早めに来るので、 60m前後の比較的浅場を集中的に攻めた。
まずは、船長にアタリがあって、 幸先よく、65cmの良型がコンタクトした。 キュイーーン。という釣果音が数回あった後、 ネットインとなった。
メスのマダイだったが、痩せていた。
続けて、またもや船長にコンタクト! キュイーーン。は二度聴こえた。 50cm級かなと思ったら、
その通りの55cmが姿を現した。
二尾共に、オレンジ系の健康色だった。 二人は、本命ボウズが続いていた。 ゲストには、キュイーーーーーン。が出たが、
68cmのブリの幼魚だった。 本命ではなかったが、引き味は堪能。
条件はかなりいい。なのに、食わない。
ホウボウが三尾アタったくらいで、 やや不満げに時は流れて行った。
もうすでに、五時間が過ぎ、 残り一時間で納竿する予定時刻となった。
最終流しとなり、潮が緩んだ。 浜ちゃんは、うとうとしていた。 釣れないので、眠気が来たという訳だ。 ところが、その竿にアタリがあった。
キュイーーーーーン。 キュイーーーーーン。 いい釣果音に目が覚めたようだった。 ニコニコしながら、やり取りを楽しんでいた。
前回の釣行に引き続き、68cmの準大ダイを釣り上げ、 満面の笑みを浮かべていた。
「じゃあ、納竿しよう。」 と声を掛けた時だった。
ぎりぎりまで粘っていたゲストの竿が、 何と、大きく弧を描いたではないか。 唯一の本命ボウズだった人に、
土壇場で、海の神が微笑んでくれたのだった。 キュイーーーーーン。とかなりの糸出しも確認した。 喜びに満ち溢れた様子で、やり取りをしていた。
これまた、良型だった。
66cmの美しいオスであった。
これで、全員安打。 三名共に良型を釣り上げるという快挙だった。
やはり、北東風の日は釣果がいい。 満潮前後の急速な流れより、 潮が緩んで鈎掛かりするという典型的な事例だった。
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