別荘を出る前、雨が降ってきた。 慌てて、雨予報を見ると、大丈夫だった。 ところが、・・・。
釣りの途中で再び雨が降ってきた。
小雨だったので、そのまま釣りを続けていると、 最初のポイントで、サワラに仕掛けをすっとやられた。 リーダーが見事に切断されていた。
このところ、サワラがやけに多い。 最強のタイラバキラーで、 色のついたラインをスッと切って行くこともあり、 高切れの最大の要因でもある。
出だしから嫌な雰囲気だった。 サワラを避けて別のポイントへ。 風が強まっていた。雨は小康状態。 このポイントは、好条件だった。
1.4kmの船流速度を保っていた。 糸はインクラインに出ている。 大物の予感。
入れ食いタイムが始まった。
だが、小型マダイばかり。 リトリーブを始めるや否や、ガツン! またたく間に、7尾もの小型マダイを釣り上げた。
キロ以下マダイの数の新記録だった。
もちろん、全てリリース。
ここでは、本命は望めそうもなかったので、移動。 大粒の雨が降り始めていた。
条件は低下したが、活性は高く、食いも立っている。
アタるはずなんだがなあ。と不思議に思っていた。
ぐい、ぐい、ぐいっと魚信があった。 のれ、のれっ。のった! グインと少しだけ糸が出た。
と思ったら鈎外れ。あーあ。
雨でズボンはずぶ濡れ。 うっかりベルトをし忘れていたので、 今にもずり落ちそうだった。
それが、気になってしかたない。 我ながら、不注意をひどく後悔していた。
しかし、何とか本命を一尾釣りたいと、 いつもより早めのリトリーブを試していた。
がつん。コンタクト! キュイーーン。・・・キュイーーン。・・・キュイーーン。 今度はしっかり鈎掛かりしているようだ。 潮の抵抗が強く、
ポンピングを交えながらのやり取りだった。
良型かと思ったが、あと3cm足りなかった。 57cm。オスだったので、 キープも考えられたが、 作業で更にびしょ濡れになるのは嫌だ。
やーめた。ということで、リリースした。
雨脚が強くなって、風も出て来た。 「ほら、釣らせてやったんだから、もう帰りなよ。」
と、海の神に催促されたかのようだった。
かくして、2時間の雨天釣行は終了した。 何だか、ドタバタな釣りだったような気がしている。
あー、つかれた。
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