9月18日

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台風一過の秋晴れで、
PM2.5無しの爽やかな気候だった。
五日振りの出港。
風が弱く、干潮後も船が動かない。
せっせと巻き巻きすれど、
コンタクトは無し。
1時間強が無為徒労と化した。

大時化の後は、よくあること。
大きなうねりが残っていて、体幹筋肉を鍛えた。
本命は駄目かなと、チダイポイントへ向かった。
さっそく、二尾釣れた。
今夜は、ムニエルでいただこう。

待てど暮らせど、船は流れない。
0.0kmを主体に、せいぜい、0.7km。
チダイポイントは過ぎていたが、
二尾で十分だったので、戻る気はしなかった。

そのまま、放浪流しをすることにした。
この流し方は、いい流れの日にしか有効ではない。
案の定、まったく魚信はなかった。
いや、一度、ぐいぐいっとあって、カナトフグ。
またもや、タイラバがボロボロとなった。

仕掛けをチェンジして、
その場から逃げるように、別のポイントへ行った。
公算があった訳ではない。
ただ、何となくである。

あーあ。マダイの美体を見たいものだ。
そう、思っていると、来た。
二十巻きで、がつん!
キュイーーン。も出た。
やった。本命だ。とよろこんだ。
引きは大したことはない。
キュイーーン。は一度だけで、
あとは、キュイ、キュイである。
ジャッキーかなと予想していると、
50cm級のメスだった。



体長56cm。なるほど痩せているので、
引きが弱かったのか。と納得。
内蔵が僅かに出ていたが、このくらいなら大丈夫だ。
リリースすると、ゆっくりと手間取りながら海底へ消え去った。

ああ、よかった。ノルマ達成。
もう一尾で納竿にして、チダイの切り身を作ろう。
そう考えながら、リトリーブをしていた。

すると、また、すぐにコンタクト!
がつん!ぐいん、乗った。
キュイーーン。キュイーーン。と、いい引きだ。
おおっ、これは良型かなと願ったが、
ポンピングするまでもなかった。



先ほどの本命より体長は無かった。
53cmのメスで、今度は、プリプリしていた。
栄養状態がいいマダイほどよく引くものだ。

弱っていたので、玉網に入れたまま、
海水に浸け回復を待ったが、
復帰するのは無理だったようだ。
それは、目を見れば分かる。

三時間以内に本命二尾というのは、
最初の段階では予想もしていなかった。
どんな展開が待っているか。
島の海はたびたび、大小のドラマを演出する。



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