9月13日

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台風18号がこちらへ向かっている為か、
明日からは時化が続きそうだ。
ならば、時化前の釣りを、
いつもより長目に楽しむことにした。

今日もかなり沖の方でアゴ漁が行われていた。
アゴが沖に居るということで、
おそらく、大物マダイはそちらへ遠征しているのだろう。
中型以上を一尾掛けて、
キュイーーン。を聴くことを目指した。

しかし、いつまでたっても、
釣果音が鳴らない。
チダイ、イトヨリダイ、小型マダイは、
よく竿を曲げてくれたのだが、
キュイーーン。までには至らない。
最大で、マダイの43cmだった。
アゴ漁の邪魔になるので、沖へは行けない。

どこかに居残りマダイはいないものかと、
あちこち転戦するも、
期待には応えてくれなかった。
条件はまあまあで、ラインの角度もいい。
PM2.5を除けば、涼風と、
曇り気味の空で、肌は快適だった。

そのせいか、あっという間に四時間が経っていた。
釣れない時ほど、時間は早く過ぎるように思う。
そろそろ、肘が限界で、おまけに肩まで痛くなった。
ちょっとやばいと思った。
これ以上は無理はできないと、
もう三十分だけ続けることにした。

満潮前の潮の動きが速くなった。
しめしめ、これはうまくいくかも。と望みが少し湧いた。
と、ガツン!と猛アタックがあり、コンタクト!
ぐい、ぐいっ。キュイーーン。
待ち続けた釣果音が聴こえたのだった。
キュイーーン。キュイーーン。とよく引いた。



スタイルのいい中型マダイだった。
マダイの美魚コンテストでも入賞しそうなメスだった。
リリースすると、釣果音演奏で疲れたのだろうか、
このサイズにしては、ゆっくりと海底へ去って行った。

この一尾の手応えを胸に、しばらくの時化が凌げるだろう。
そんな思いを抱きながら、船を母港へ走らせた。




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